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授業紹介

授業名 演習(古典文学II)

担当:教授 小林 朋恵

 この授業では、夏休みにフィールドワークを行なうので、前期はそれに向けた準備をする。後期は『枕草子』を注釈書や論文を用いて、じっくりと読み解いて行く。
 フィールドワークは昨年に引き続き『更級日記』の上洛の旅をたどる。昨年は上総の国府から武蔵の国までをたどった。今年は少し戻って、下総の国府から江戸川を渡り、東海道に沿って武蔵の国大井駅までを予定している。まず初めに作品を読んで、『更級日記』の世界を知り、その後に作品に出る地名を調べる。作品中の地名をたどるだけでは行程がよくわからないので、当時の東海道の跡や駅の位置を調査、考察している報告書や論文にも目を通して行程を推定する。その後に実際にその行程をたどるためのルートを考え、計画を立てる。フィールドワーク当日の行動はすべて学生が分担して調査したことをもとに計画を立てて行なうので、集合から交通機関の乗り継ぎ、費用なども自分たちで決めてゆく。昨年参加した4年生の経験も生かして実行することになる。

写真:小林 朋恵
写真:小林 朋恵

学生の感想

 古典演習の授業では、前期には『更科日記』を読んでいます。今は上京の旅の行程を追っています。更科日記に出てくる地名と現在の地名を照らし合わせています。他の演習と比べたら少ない人数ですが、その分皆で意見を出しあうことができます。フィールドワークではその話し合いを生かして行程を決めていきます。今年は下総から武蔵まで旅の行程を追っていきます。自分たちが調べて行程を決めるので、大変ではありますが、やりがいがあります。千年も昔の作品と現代を繋ぎ合わせるのは大変ですが、とても興味深い作業です。
(K.Sさん)

演習(生活文化II)

担当:教授 増尾 伸一郎

 今年度は10世紀末に源為憲が尊子内親王のためにまとめた『三宝絵』の下巻を輪読しています。上巻は本生譚(ジャータカ)といわれる釈迦の生涯に関する物語で、中巻は『日本霊異記』という仏教説話集を主な素材にしながら奈良時代前後の仏教の歩みをたどり、下巻では平安京とその周辺の寺院や神社の法会や祭礼について、豊富な史料をもとに論述している書物です。下巻を1話ずつ分担し、報告(現代語訳)とレポート(修正稿と『今昔物語集』など他の文献との比較)を中心に進めています。皆、熱心に取り組んでいます。

写真:教授 増尾 伸一郎
写真:教授 増尾 伸一郎

授業名 演習(文化史)

担当:教授 鶴巻 孝雄

 演習科目を、3年次と4年次の2年間にわたって履修することができるようになる、というカリキュラム改革がおこなわれた時、同時にフィールド・ワークを積極的におこなう、という申し合わせをおこないました。
 「演習(文化史)」は、迷わず、九十九里町をフィールドに、明治後期から昭和の初めにかけて取り組まれた文化・文芸・町おこし運動の調査・研究をテーマとし、それも地元の研究者や有志と協力して取り組むこととしました。夏休みに一週間ほど、九十九里町で企画展示に取り組み、また成果を出版物として残そうとしています。今年度(2011年度)は企画展の第3回目。メンバー全員が展示に向けて準備を進めています。すでに徳冨蘆花の小説「九十九里」の注釈書を刊行しましたが、今年度は、写真集の刊行を目指しています。
 積極的に学外の方々と協力し、協同作業で成果を形にしていこうと思っています。

写真:教授 鶴巻 孝雄

演習(近現代文学I・II)

担当:教授 庄司 達也

 夏目漱石の「心」を精読しています。発表者は、直筆の原稿、「朝日新聞」、単行本『心』と3種類の本文を校合(比較)して、本文の異同を報告する処から発表が始まります。解らない語句や解釈が分かれる部分に「注釈」を施して、全員で検討します。夏のフィールド・ワークでは、東大のある本郷を中心に文学散歩をします。夏目漱石にゆかりの土地や建物、お墓を巡り、講義での知識を実際に歩いて確認します。世界最大の古本屋街の神保町で古書店巡りをした後は、卒業生も参加しての打ち上げが始まります。

(写真は、「小石川後楽園」と夏目漱石が下宿をしていた小石川の「新福寺」でのスナップです)

写真:教授 庄司 達也
写真:教授 庄司 達也

授業名 伝統文化(装束)

担当:教授 青栁 隆志

 日本の伝統文化の華は、なんといっても「着物」。そして、あこがれの「十二単」。日本伝統文化学科では、一年間をかけて、着物の着付け、そして平安装束の着装をじっくりと実習できます。ふつう、男性の着物と女性の着物は、教える際に区別されるものですが、この授業では、男子も、女性の着物の着付けを学びますし、女子も凛々しい貴公子の装束をまといます。こうすることで、日本の「着物」の構造や、帯や紐の結び方の特徴などをよく把握することができるのです。この授業はまた、八千代市立郷土博物館で行われる、市民対象の「装束体験講座」と連動しており、学生が一年間の研鑽の成果を実際に発揮して、市民の皆さんに着付けるという活動が行われています。 この授業を契機として、呉服店に就職した人や、さらなるステップアップを目指して、 勉強を続けている人もいます。みなさんも、ぜひ受講してみてください。

写真:教授 青栁 隆志
写真:日本文化研究Ⅱ
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