観光は宝探しに似ている
旅に出て、「楽しいな~」と感じるのは、日頃見慣れている風景とは異なった、自然や街の風景を眺めたり、その中を歩いたりしたときだ。街を歩いて、その土地にしかない歴史や文化を発見したり、人々の暮らしに触れてみると、しばしば、思わぬ発見がある。
旅をより楽しみたいと思うなら、まずは、じっくりと街を歩いてみることである。それは、まさに、宝探しに似ていると言える。今まで国内各地や、世界の各地を旅してきて、期待を裏切られたことがほとんどない、というのも、それだけ、旅には大きな魅力がある、ということである。
塔の街、プラハ。この街を訪れる観光客は、だれでも、プラハ城から旧市街の町並みを眺め、城の中庭に建つ聖ビート教会の中へ。そこで、夕日を浴びた、ミュシャの描いたステンドグラスにウットリ。そして、「黄金の小路」をぬけて、ヴルタヴァ川の左岸・カレル橋のたもとへとゆっくり歩いていく。カレル橋を渡りながら、橋の欄干に立ち並ぶ30の彫像を見ていき、その中に日本とも関係の深いフランシスコ・ザビエルの像を見る。
しかし、その先、橋を渡りきったところに建つ旧市街橋塔に上る人はほとんどいない。これはもったいないことだ。この塔に上り、その窓から眺める風景、これが、まさに、塔のヨーロッパ。窓から眺めるちょうどその同じ高さに、「百塔の街プラハ」と呼ばれるにふさわしい、様々な建物の塔がズラ~ッと並んでいるのである。
これは専門科目の地域研究に関連する内容です。
観光写真家でもある本学科の秋山秀一教授の、旅のエッセイが掲載されています。こちらもご覧ください。