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共通領域部からのお知らせ

共通領域部からのお知らせ
「ディべート」は「議論のための実験室」です!
2010年04月03日

●共通領域部では、新入生の皆さんを対象に「導入教育」を行っています。これは、高校教育から大学教育へのスムーズな移行をサポートしようという教育です。この教育の柱になる授業科目として、「基礎演習」と「ディベート」があります。今日は「ディベート」についてお話しします。

●新入生の皆さんは、ディベートの経験はあるでしょうか。ディベートとは、あるテーマ(例えば「大学教育にディベートを導入するべきか否か」など)について、肯定派と否定派に分かれて議論を行い、どちらの主張がより説得力があるかを競うものです。
 まず、両チームが「立論」を行います。それについて「質疑応答」を行います。それを踏まえて、各チームが順番に相手の立論に対して「反駁」を行います。各チームとも、立論1名、質疑応答1名、反駁2名、計4名ずつくらいで試合を行います。そして最後に、その試合を聞いていた審査員たち、どちらの議論がより説得力があったかを採点して勝ち負けを判定します。

●こうしたディベートには、特有のルールがあります。本学では以下のように行っています。
 まず、テーマがはじめから「イエス」か「ノー」で答えられる形にはっきりと絞られています。つまり、何が論点であるかを明確にすることで、議論がしっかりとかみ合うように工夫しているのです。
 次に、立論段階で自分たちの主張を裏付ける「論拠」や「証拠」はすべて明らかにしなければなりません。以後の質疑や反駁は、すべてこれに基づいて行います。つまり、「駆け引き」ではなく、あくまで「論理」で勝負しなければならないよう工夫しているのです。
 また、マナーも重要です。ヤジを飛ばしたり、机をたたいたりしてはいけません。これもやはり、あくまで「論理」で勝負するための配慮です。
 最後に、議論の勝ち負けは、審判団がいくつかの基準を設けて、それにしたがって判断します。各基準ごとの点数を合計して、得点数が高い方が勝ちです。できる限り客観的に判定を行うためです。

●こうしてディベートには、「論理」で勝負するためのさまざまな仕掛けやルールが設けられています。これらは例えてみれば、化学や物理学の世界で、不純物や不純な要素をすべて取り払うことで、実験の内容や結果をクリアーなものにしようという仕掛けに似ているといえます。ディベートとは、純粋な議論を行うために作られた実験室、すなわち「議論のための実験室」といってもよいでしょう。
 新入生の皆さんは、夏休み明けから「ディベート」の授業に取り組むことになります。是非期待して下さい。

(長谷部孝司)