新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生の皆さんには、はじめまして。
今年度より皆さんと学ぶことになりました共通領域部の神谷純子(かみたに すみこ)です。
皆さんにはぜひ、大学でよく学んでほしいと思います。
中学・高校と学校教育を受けてきた皆さんの中には「学ぶ」ことと「勉強(知識を頭に詰め込むこと)」の違いがわからない人も多いでしょう。わたしは、「学ぶ」とは「生きる世界の次元が変わる」ことだと思います。
わたし達は三次元の世界に住んでいます。手で触れて確かめることのできる世界です。けれども、三次元の実物の世界とは異なる次元が存在します。たとえば、ドラえもんの四次元ポケットの中には、見た目からは想像できないような果てのない空間が広がっていますね。わたし達は学ぶことによって、異次元から三次元に生きる自分を見ることができる「目」を獲得することができます。自分自身を、まるで幽体離脱でもしたかのように、身体から離れて見ることができるのです。
異次元から自分自身を見てみると、「これが自分だ」と思っていたものが、実は様々なものによって作られたものであることに気づきます。わたしは、大学時代におつき合いしていたボーイフレンドにこう言われたことがありました。「あなたはよく『お母さんが』って言うけど、自分の考えはないの?」自分の生き方や考え方が母のコピーになっていることに気づかされて大ショックでした。そして、そこからわたしの「自分さがし」の旅が始まったのです。
「自分らしく生きる」出発点は、自分はどのようにして今の自分になったのかを見きわめることだと思います。わたしはそれを見る異次元の目を社会学という学問から皆さんに提供したいと思っています。
皆さんが世界でひとつしかない自分らしい人生を生きることができるように、そしてその手がかりを大学生活の中で得ることができるように心より応援しています。
(共通領域部 神谷純子)