平成17年度から「情報入門」(1年生必修科目)の第1回の授業において「情報リテラシーアンケート」( http://www.tsu-itc.org/enq/)を実施しています。
アンケートの内容は「入力作業」や「ネット検索」、ワープロや表検索などの各種ソフトの利活用能力などについての自己評価(5段階)、また、家庭におけるPCの所有状況やPC関連の資格の有無、携帯電話の所有状況、さらには(情報入門の)授業で学習したいこと・授業への要望などの自由記述といった項目があり、新入生のほぼ全員に回答してもらっています。
このアンケートは、情報科目の担当教員が新入生のコンピュータ活用能力や授業への要望などを把握することで、それに合わせた授業を組み立て・展開することを主な目的としています。
それと同時に大学入学時点での学生のコンピュータ活用能力が年度ごとに変化しているのか、についても知ることができるため、毎年実施しています。
平成22年度までの6年間のデータから、本学の新入生に関しては以下の傾向が見られます。
●「ネット検索」に関しては、自信を持っている学生が多い。
●専用ソフトウェアの利用等については、「ワープロ」>「表計算」>「プレゼン」>「ホームページ作成」の順に「自信あり」(『完璧にできる』・『できる』)の割合が多い。
●コンピュータ活用能力については、家庭におけるPCの保有状況と関連がある。具体的には「自分専用のPCがある」>「家族と共有のPCがある」>「PC未保有」の順である。
●コンピュータ活用能力は年々高まる傾向にある。特に顕著なのは「ネット検索」であり、平成22年度における「自信あり」の割合は約90%である。
最後の「コンピュータ活用能力は年々高まる傾向にある」理由については、平成18年度以降の新入生は高校での必修科目「情報」を履修していること、また、近年のパソコン世帯普及率の増加(消費動向調査 http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/2010/1003shouhi.html 第3図)などが挙げられます。
また、詳細な分析結果をまとめて論文にしたものが以下に公開されていますので、興味のある方はご覧ください。
[平成20年度]
「東京成徳大学における新入生のコンピュータ・リテラシーに関する調査」
(http://www.tsu.ac.jp/bulletin/bulletin/pdf/16/059-071.pdf)
[平成21年度]
「項目反応理論による新入生のコンピュータ・リテラシーの測定」
(http://www.tsu.ac.jp/bulletin/bulletin/pdf/17/033-047.pdf)
(岩瀬弘和)