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お知らせ

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受験生を対象とする「学外授業体験講座」開催レポート-ご参加頂きありがとうございました!
2010年07月29日

●本学の「体験学習」を体験してみよう!
 先日は猛暑の中、本学の「学外授業体験講座」にご参加下さいまして、誠にありがとうございました。
 東京成徳大学では、学生たちの「学び」をより豊かなものにするために、「体験学習」を重要視しています。史跡や博物館などを訪ね生の資料を見る、能や歌舞伎などを劇場に足を運んで直接見る、福祉施設などでボランティア活動に参加してみるなど、さまざまな体験を通して、学生たちが学ぶことへの意欲や目的意識をはっきりと自覚することができるように、また、実際に体験することで深い理解を得ることができるように、とのねらいからです。
 そこで今年度から、このような本学の教育の特徴である「体験学習」を、受験生のみなさんにも是非体験して頂きたいと考え、「学外授業体験講座」を企画・開催いたしました。

●探訪!上総一宮
 今回の訪問先は上総一宮です。日本伝統文化学科の教員で、芥川龍之介の研究者である庄司達也准教授の企画で、同地にある芥川龍之介ゆかりの宿「一宮館」と、世界に唯一の麻雀専門の博物館である「麻雀博物館」を見学しました。
 「芥川龍之介」と「麻雀博物館」、何のつながりもないものと思っていたら意外や意外、庄司先生のお話によると、大正末期に麻雀が流行すると、それをいち早く取り入れ麻雀連盟を結成し、初代会長と二代目会長を務めたのが、菊池寛と久米正雄の二人。芥川龍之介と大変親交の深かったこの二人は、芥川とともに第三次・第四次『新思潮』を創刊しました。また、菊池は後に「芥川賞」を創設しています。


 


 

●たかが麻雀、されど麻雀!
 私たちはまず、麻雀博物館を見学しました。到着すると、最初に目に入ってきたのは「世界唯一」との看板の文字。これに期待をふくらませいざ館内へ。展示室では、館長から詳しい説明を伺いながら、さまざまな展示品を拝見しました。
 麻雀はまず紙製のものからはじまり、動物の骨を使ったものへと進化し、さらに貴金属、プラスチックとさまざまな素材で作られるようになったとのことでした。特に驚いたのは、人骨を使った麻雀牌まであるとのこと、これには一同、やや引き気味ながらも興味津々でした。
 展示品は大変貴重なものが多く、映画「ラストエンペラー」の主人公・愛新覚羅溥儀の宮中で貴人らに愛用されていた牛骨牌、太平洋戦争後A級戦犯・B級戦犯が巣鴨プリズンに服役中に作った歴史的証言牌など、驚くものばかりでした。
 また、麻雀牌の歴史を眺めていると、時代とともにさまざまな意匠がこらされ、もはや工芸品として高い価値を備えるようになっていった様子がよくわかり、一同、大変感心しました。


 

●芥川、青春の思い出の地「一宮館」へ!
 つづいて、芥川龍之介ゆかりの宿「一宮館」を訪問しました。大正三年に初めて一宮を訪れた芥川は、友人の親戚の家に滞在しました。大正五年の夏に久米正雄と共に訪れた際には、一宮館の離れ(現「芥川荘」)で過ごしました。ここでは、「芥川荘」「芥川龍之介文学碑」、そして旅館の近くに町が建立した「芥川龍之介愛の碑」などを見学しました。


 

●小説家芥川龍之介と人間芥川龍之介!
 庄司先生によると、一宮は小説家芥川龍之介にとっても人間芥川龍之介にとっても、とても重要な場所となったのではないかとのことです。
 在学中に『鼻』を発表し、夏目漱石から絶賛を受けたことで一躍文壇の寵児となった芥川は、この地に滞在中に、師と仰ぐ夏目漱石から何通かの手紙をもらいます。その中に、久米とともに芥川は「新時代の作家」になるだろうとの漱石のことばが書かれていました。庄司先生によると、デビューしたての芥川にとって、小説家としての自信を大いに深めるものであり、一宮が小説家芥川龍之介の本格的誕生の地となったのではないか、とのことでした。
 他方、漱石の激励を受けて意気高揚となった芥川は、その勢いでか、後の夫人となる文さんに求婚の手紙も書いています。その文面は、いま第三者が読んでみると、とても甘くメロメロで、少々気恥ずかしい思いにもなります。一同、教科書の写真で見る眼光鋭い芥川の風貌からはとても想像がつかない人間芥川の姿を、はじめて見た思いとなりました。


 

●体験したことをレポートにまとめてみよう!
最後に、参加者のみなさんには、庄司先生の指導で本日体験したことをレポートにまとめて提出してもらいました。
 拝見すると、いろいろ新しい発見がありサプライズの連続であったとの感想がとても多かったように思います。以下、一例ですが紹介させて頂きます。

「今回の研修で新しい発見がたくさんありました。楽しく、おいしく、充実した研修だったと思います。」
「新しい発見がたくさんあった一日でした。もっと芥川龍之介や夏目漱石について深く知りたくなった。興味が増えた研修でした。」
「芥川や漱石は、作品も読んだこともあり、好きでしたので、今回は様々な場所をめぐることができ、いろいろな意味で楽しかったです。」


 

●今回の企画にご参加下さいまして、大変にありがとうございました。暑い中、熱中症になっては大変といろいろ心配もいたしましたが、皆様の旺盛な好奇心とご協力によりまして、とても楽しく充実した一日になったのではないかと思います。
 いろいろと行き届かぬ点がありましたが、今回の経験を活かして、今後もよりよい企画を工夫していきたいと思っています。是非またご参加いただければと思います。
 この度は、大変にありがとうございました。


(広報・入試部長 長谷部孝司)