4月になっていよいよ観光文化学科が発足しました。そこで今回は文化について、高野泰准教授に話を聞きました。高野先生は今年度入学生の担任ですので、そのことも聞いてみましょう。
Q. さっそくですが、観光文化の文化とは、どんなものでしょうか?
A. 文化がなにかというと、話が少し広がりすぎるので、観光に近いところからはじめましょう。学科の名称はtourismですが、観光は英語でsightseeingともいいます。そのsightは、もともと「見えるもの」という意味合いがあります。そのなかで特に「見るべき」ものを考えてみましょう。近代ツーリズムは史跡や自然の景観の観光からはじまります。まずは「見るべき」ものを決めるのが、文化だといえます。
Q. なにを観光するかに文化がかかわるということですね。
A. そうですね。さきごろオリエンテーション研修で訪れた日光も、江戸時代の歴史に興味がなくても日本の伝統文化や自然の景観に関心があれば、「見るべき」ものになります。電気製品を買わなくてもいわゆるオタク文化に興味があれば、秋葉原は「見るべき」場所になるのと同じです。
Q. その文化はどうやって生まれるのでしょう?
A. それこそ、前回インタビューの大井先生が話していた「観光デザイン」が関係してきます。昨年度は「観光を創造する」というフレーズで観光文化学科を紹介しましたが、デザインや創造は、文化を知って、その価値を見いだすことで可能になると思います。こうして文化が認知されることが、文化が生まれることになるでしょう。
Q. 観光文化学科の第1期生に期待するものは?
A. 文化の価値を見いだすには、単に文化を知っている以上に、文化に対するセンスが必要になってきます。幅広い好奇心を持って、4年間センスを磨いてほしいと思います。
(聞き手:阿南友亮)