2009年8月3日~5日東京成徳大学十条台キャンパスにおいて、子ども学部子ども学科主催の公開講座が開催されました。学校関係者の方々、学生の方々など3日でのべ260人以上の方が参加されました。暑い中、そしてお忙しいところ、ご参加ありがとうございました!
今回のテーマは『学校再生への活路を探る』。初日は、本学子ども学部深谷昌志学部長の挨拶に続き、キックオフ・スピーチ「学校現場からの発言」として、小学校の現場で活躍なさっている4人の先生方から今の小学校が抱えるさまざまな問題、例えば良いものはどんどん取り入れるという姿勢は良いのだが、いろいろなことを取り入れすぎた結果児童も先生も「やらされ感」を持ってしまう、いったん始めるとなかなか止められない、5日制だと常に忙しくふりまわされてしまう、先生同士のコミュニケーションの時間が持ちにくいなどさまざまな問題点が指摘されました。それと同時に退職後の教員、学生ボラインティアなど教師ではないコミュニティのさまざまな人たちのサポートが増えていることも報告されました。フロアからも積極的に質問や意見が出され、子ども学部4年の袖山君からも「授業に必要な準備などは、アルバイトやボランティアなどに協力してもらい、先生たちはその分授業にエネルギーを注げるようにしたらどうだろうか」という意見も出されました。午後には、白梅学園大学学長の汐見稔幸先生の「<学力>と<実力>のあいだ―日本的学力観の問題」と題する講義と、本学子ども学部の那須野三津子先生によって、海外に住む日本人の特別な支援を必要とする子どもたち及び外国から日本に来る特別な支援を必要とする子どもたちへのサポートの必要性について講義がありました。2日目は、東京学芸大学名誉教授で本学の非常勤講師を長年務めてくださっている深谷和子先生により、黒柳徹子さんの「窓際のトットちゃん」を材料として、「子どもとの関わりの中であなたは私にとって大切な人だというメッセージを伝えて欲しい」という興味深い講義がなされました。ついで爽風会佐々木病院診療部長の斉藤環先生から「不登校と引きこもりの理解と対応」と題する講義、また筑波大学教授石隅利紀先生による「アメリカの学校に学ぶ~日本の学校心理学を目指して~」という講義が行われました。最終日は、東京福祉大学教授田上不二夫先生が「対人関係ゲーム」について説明してくださった後、カフェテリア外のホワイエに移動して「ひたすらジャンケン」や「足し算トーク」などを参加者全員で実践してみました。大変興味深く、参加者は楽しみながら学ぶことができました。ついで本学子ども学部の吉江正雄先生によって小学校における英語教育の実態と問題点についての報告があり、最後にこども学部深谷昌志学部長による「アフタースクールの課題―学校との連携の中で」という講義で、今回の公開講座は締めくくられました。
それぞれの講義では参加者の皆様にとって非常に関心の高い内容が扱われ、フロアからも積極的に質問や意見が出され意見交換が活発に行われました。また、参加された方からは、「いろいろなフィールドで活躍される先生方のお話を聞くことができ、大変充実した3日間でした」「自分の仕事にすぐ活かせる実用的なお話が多く、とても参考になりました」などの感想が聞かれました。
今後の公開講座やイベントの情報も本ホームページ上に掲載する予定です。