リレーは鴇田真美さんから生澤由佳さんに続きます。
生澤由佳さんは、現在、高齢者施設で介護士としてご活躍されています。
私は、都内の区の社会福祉法人に勤めていて、配属はデイサービスです。今は、2年目の介護士として働いています。
大学卒業と同時に社会福祉士の試験に合格することができたので、私は最初、障害者施設の相談員として働きたかったのですが、法人がとても大きくさまざまな事業を行っているため、希望通りにはなかなかいかず、高齢者施設に配属が決り、職種は介護士でした。
介護の勉強は、授業の「介護概論」でしか学んでこなかった私にとって、最初はとまどいと不安の気持ちでいっぱいでした。また、努力して取得した社会福祉士の資格が、まったく活かされていないことに不満がありました。
そんな気持ちで働き出した私ですが、戸惑ってばかりいても前へ進めないし、利用者と向き合って仕事をしていくうちに徐々に気持ちは変わっていきました。
デイサービスにはさまざまな利用者がいます。もうすぐ100歳を迎える元気な方、私の母親と歳がほとんど変わらないけれど病気や障害のために利用している方、また、年齢にかかわらずさまざまな家庭の事情があり、それを知ることで日々考えさせられることばかりです。
私の3倍も4倍も長く生きてきて、いろいろな経験をされてきた利用者の方々は、本当に尊敬できるし、さまざまなことを学ばせてくれます。
利用者の方々から見たら、私はただの若い職員かもしれませんが、今では私なりに支援していきたいと前向きに思えるようになりました。
職員として働いていると、利用者より業務の遂行をつい優先してしまいがちですが、そんな時、私は学生の時に行った実習を思い出します。
実習では毎日“今日の目標”を考えて行動しなければならなくて、当時はそれが大変だと思っていました。職員になった今は、それはとても大切なことだと気づきました。目標を立てることによって日々の自分の成長にもつながるし、なにより利用者を良く知ろうとするので、利用者の小さな変化にも気づくことができます。
私は実習を児童福祉施設で行いましたが、そのとき学んだことを、今こうして仕事で活かすことができ、とてもいい経験だったと思います。
最初は不満だった仕事も、今では辛い気持ちよりも楽しい気持ちの方が大きくなりました。また、高齢者施設で働くことができていることをチャンスに変えて、5年の実務経験を経てケアマネージャーの資格にも挑戦したいと思うようになりました。
自分の人生、いつ何が起こるかわかりません。
自分の夢を大切にして、一途に突き進むことも素晴らしいことだと思いますが、経験は何にも変えられない力になると思います。
後輩の皆さんもどんな道に進むか悩む時期だと思いますが、今を精一杯生きて、いろいろな経験をしてください。その中からたくさんのことを吸収して、自分のものにできたらいいと思います。(福祉心理学科)