卒業生 齋藤和美さんからお仕事の近況とお知らせが届きました。
福祉作業所に関する映画のお知らせです。興味がわいた方はぜひリンクしてください。
卒業して早3年,自分は成長しているのだろうか,利用者さんへの対応は福祉サービス支援として返せているだろうか,いまだに不安と苦悩の日々を過ごしています。職名は支援員。福祉作業所で,福祉サービスを提供する立場で仕事をしていますが,最近ことさらに思うのは,「利用者さんに支えられている」ことです。
利用者さんの笑顔,ありがとうの声…,どれだけ勇気づけられ,やる気と喜びを引き出してくれたことか,はかり知れません。これからは,その何倍も支援をして行きたいと思っています。
勤務する施設は住宅地のまんなかにあります。周囲には住宅が建ち並んでいます。街路樹では小鳥がさえずり,歩道では子ども達の明るく元気な声がはずみます。施設の周りに住まわれている方々との関係も良好です。施設が主催するイベントには多くの方がこぞって参加してくれたり,子ども達は出入り自由の施設の敷地で遊んだりしています。施設の立地的な環境や周囲の人たちがとてもいい環境にあると感動しています。
「施設を建てようとすると,その周辺から反対の声がたくさんあがる」と聞いていましたので,この施設で働こうと面接に訪れたときも,住民からの反対の声はなかったのだろうかという疑問が,ふと,頭をよぎったのを覚えています。
就職が決まってから教えていただいたのですが,地主さんからこの土地を提供していただいた当時,この施設を建設する土地の周囲には住宅はなく,その後,徐々に住宅が増えていった。周囲の住宅の方たちは,近くに施設があることを了解して住宅を建てていったので,住民からの反対は無かったとのことでした。
私が勤める施設の環境は理想的ともいえるものですが,これから施設を建設しようとする場合,そう簡単にはいかない現実があります。そのような内容を描いた映画,
「ふるさとをください」 を紹介いたします。
町外れにできた精神障害者の作業所。住民たちは,自分たちが長年住んできた町に急にできたその作業所に,反対の声をあげる。理解してもらおうとしてもしてもらえず,なかなか聞いてもらえない声。町にできた作業所がさまざまな出来事を経て,どのようにして住民たちに理解してもらい受け入れられていったのか。
未だに根強く残っている精神障害者に対する偏見について描かれているこの作品は,私たち福祉にたずさわる者だけでなく,幅広く誰にでも見ていただきたいと願う作品です。
この映画に関心を持たれた方は,検索サイトに「ふるさとをください」と入力いただき,「30周年記念映画 ふるさとをくださいのページ」より,公開情報などをご覧ください。 齋藤 和美