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健康・スポーツ心理学 最前線 その3
2008年05月21日

市村応用心理学部長の投稿です

運動・健康・そして精神的健康: 明らかになりつつあるそれらの関係


Faulkner, G.E.J. and Taylor, A.H. (eds.) (2005) Exercise, Health and Mental Health.
Routledge, London.

この本の特徴は、従来の実験室内の研究などで運動の前後の質問紙調査で不安やうつ傾向などの変化を調べる研究を超えて、現実の生活の中での精神的健康の問題に、運動がどのような効果を発揮しているかを紹介している。ポジティヴな効果を取り上げるだけでなく、ネガティヴな効果、無効果のケースも紹介され、この分野の最も信頼できる文献であると思われる。世界的な視野で、多くの研究が展望されている。この分野の研究はアメリカよりイギリスを始めとするヨーロッパ諸国で盛んな傾向にある。(SI記)

 以下に、目次の邦訳を示す。

 1 運動と精神的健康増進
 2 身体活動と痴呆
 3 統合失調症の補助治療としての運動
 4 薬物およびアルコール依存のリハビリテーションにおける運動の利用
 5 心臓病の予後における運動の役割
 6 エイズ患者の生活の質の向上のための運動
 7 ガンの生存者の生活の向上への運動の効果
 8 禁煙・ニコチン依存からの脱出のための運動の効果
 9 運動と睡眠
10 スポーツ、社会参加、そして非行・犯罪の防止
11 精神的健康の増進における運動の役割、その研究の現状と、将来の展望

(2008/05/17  東京成徳大学「健康・スポーツ心理学科」(新設届出中)講義資料)

(応用心理学部長)