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臨床心理学科からのお知らせ

臨床心理学科からのお知らせ
第五回ヨーロッパポジティブ心理学会議で発表しました
2010年07月23日

先月の6月23日(水)から26日(土)まで第五回ヨーロッパポジティブ心理学会議が世界で一番幸せな国であるデンマークのコペンハーゲンで開催されました。

この学術会議には、アジア、アフリカ、アメリカなどの他、ヨーロッパ各地から650名の研究者や実践家が集まりました。日本から参加したのは10数名でした。

この写真は、左は法政大学の浅川先生、中央はフロー理論の提唱者であるクレアモント大学大学院のチクセントミハイ、右がわたしです。このとき、川岸の向こうにあるパーティ会場に移動しようとしていたのですが、チクセントミハイは"I'm not swimming"と冗談を言って、周囲を和ましていました。


 


 

この学術会議では、幸せな生き方、ポジティブな感情、人生満足感、楽観性と悲観性、希望、人間力の活用、ポジティブなリーダーシップ、カップルや家族の幸せ、生きていく意味の自覚と生きがいなどに関する数多くの発表がありました。

今回、わたしたちが発表した内容は、オフィスにおける従業員の心理状態と活動状態の相関分析でした。簡単に結果を示しますと、大半の従業員は、質問紙で回答した内容とオフィスに設置されたセンサデータから取得した活動内容との間には、中程度の有意な相関が見られました。センサデータから得られる情報はそれぞれの心理状態をある程度、予測できることが分かります。そして、業務内容とその時の心理状態は個人差が見られました。すなわち、コミュニケーション、PC操作、滞在場所などの業務内容によってフロー状態(目の前の仕事に夢中になり、あるがままの状態)や創造性の出方が変わるということです。写真のチクセントミハイからもこの発表に関して有益なコメントをいただきました。

この学術会議では、チクセントミハイはフロー理論と脳科学の研究が進んでいることを紹介しており、さらにクレアモント大学の大学院生がチームフローについての研究を発表していました。

非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。この学術会議に参加して、あらためて世界と日本の文化差を大事にしたいと思いました。

(臨床心理学科 石村郁夫)