●私が通勤に利用している駅前で、時々M党の議員スタッフがビラ配りをしています。朝の通勤時間帯はみな慌ただしく、ビラを受け取る余裕のある人は少ないようです。
しかしよく見ると、ビラ配りをしている人たちの方にも問題があるようです。空振りつづきで士気が落ちているためか、「ぜひ、あなたに受け取ってほしい」といった熱意が感じられません。それどころか、「どうせ受け取ってくれないだろう」といったあきらめの空気が何となく伝わってきます。そうなると、こちらはますます手を出しにくくなります。結局、ビラはほとんど捌けないことになっているようです。
人は人の強い「思い」に惹かれます。「思い」のないところに道は開けません。これはやはり、間違いのない事実のようです。
●こうした現実を見ていたら、就職活動に追われている学生諸君に、是非とも一言伝えたいと思うようになりました。
今、就職活動で悩んでいる学生は多いと思います。何度面接にいってもうまくいかず、自己嫌悪に陥りそうな人も少なくないと思います。
そうした皆さんに、さらにこのようなことをお話しすることは酷かも知れませんが、ぜひ今一度考えてみて下さい。みなさんは面接に際して、どのくらい強い「思い」をもって臨んできたのでしょうか?
●入学試験でも就職試験でも、面接では必ず志望動機を聞かれます。これに対しては、やはり人の心を揺さぶるような力強い答えが必要です。ただ単に「頑張ります」だけではだめです。それだけでは、何をどう頑張るのか、聞いている人には全くわからないからです。
なぜその業界に注目したのか、業界の中でもなぜその企業に注目したのかということを、具体的に説明することが重要です。話に具体性があることで、面接担当者は初めて「この学生は本気だ、やる気がある」と評価してくれることになります。
逆に、具体性がないままにただ「よろしくお願いします」と言っているだけでは、面接担当者は「この学生は本当にやる気があるのだろうか」と訝ってしまうだけでしょう。
●就職試験で「思い」を込めるとは、単に気合いを見せるということではありません。やはり、何よりもまず業界研究・企業研究をしっかりと行って、その上で、自分はなぜこの業界のこの企業に就職したいと思うに至ったのかということを、具体的に説明できるということが必要です。
面接対策に悩んでいる学生諸君には酷かも知れませんが、ぜひ今一度、初心に立ち返って、業界研究・企業研究をしっかりと行ってほしいと思います。
(長谷部孝司)