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授業紹介:「心理学研究法Ⅰ」(担当:茂呂 雄二教授・湯 立助教)


2022年8月20日
心理学では、複雑な人の心的過程を明らかにするため、科学的な方法に基づく研究が積み重ねられてきました。科学的な方法は、研究においてのみ用いられているというイメージが抱かれているかもしれませんが、実は私たちが赤ちゃんのときからこの世界について学ぶために用いられてきた方法と、多くの共通点があります。

例えば、小さい子どもは、何にでもよく大人に質問します。また、何かに興味が引かれたときに、その対象をよく観察したり、それにふれたり、感じようとします。子どもと同じように、好奇心を持って日常の世界と関わりあい、未知なことを探求することは、科学的な研究の基本です。

この授業では、心理学における研究プロセス及び代表的な研究方法(文献研究、観察法、面接法、質問紙法)について基本的知識・技術を習得することを目標とします。そして、レポートの書き方について講義・演習を通して習得し、卒業論文・卒業研究の作成に必要な基礎を築いていきます。前期の授業では、研究法に関する「講義・解説」と「演習(授業内容に関するワーク)・実習(研究法を用いたデータ収集・分析)」で構成し、体験的に学習を進めています。

学生からの声

●カウンセリングに興味を持つことが多かったが、研究にも目を向けていきたいです。科学者-実践者モデルに基づいた心理学を学ぶ姿勢を持っていきたいです。

●研究から発表までの流れがここまで複雑で深いものだとは思いませんでした。研究の種類や各段階においてどれを取りどこまで追求できるかを、自分が研究するときに考えながらやりたいと思いました。

●研究には、探索的研究、検証的研究などというように種類があることに驚きました。また、ただ単に研究するという訳ではなく、良いリサーチクエスチョンを設定することが研究にとって重要であると分かりました。

●研究設問によって適切な研究法が異なるため、しっかりと各研究法の長所、短所などを知った上で研究を進めることが大切であると分かりました。

(臨床心理学科 茂呂 雄二・湯 立)
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