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着任のご挨拶:茂呂雄二教授


4月より着任しました、茂呂雄二と言います。
学部以來ずっと言語・学習・発達の問題を考えてきました。中でも状況論と呼ばれる、人間の学習を個人内の問題ではなく、社会文化環境に関連づけるアプローチに関わってきました。

最近では、状況論の最新バージョンである、実践的で介入的な「パフォーマンス心理学」の開拓と普及をやっています。ここでいう、パフォーマンスとは、新しいことにチャンレジしていつもの自分ではない自分になってみることを意味します。心理学の関連書籍の翻訳や編集をしながら、貧困や就労で苦戦する子ども達・若者達の発達支援を目指しています。

ところで通常心理学では、心内過程や認知プロセスに説明の範囲を自己限定することが多いわけですが、私の採用するアプローチではこの限定を積極的に外してみようとします。
人間の心の営みは、社会、文化、経済的世界そしてマテリアルな環境と連動して動き変化しています。

環境・状況の多数の変数と複雑に絡み合う心の営みを理解するには、心理学の自己限定は手枷足枷でしかないと述べた、レフ・ヴィゴツキーというロシアの心理学者の提言をフォローする形で、世界の各地で、現実の問題にチャレンジする研究仲間達と議論を続けています。

(臨床心理学科 茂呂雄二)
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