グローバルナビゲーションへ

本文へ

フッターへ

授業紹介: 臨床心理学特講B 木曜1限(担当:湯 立 助教)


この授業では、人間の発達と教育におけるモチベーション(動機づけ)の諸理論について解説し、それらの知見を、日常生活における自己管理や他者支援、そして社会問題の解決への応用可能性について、受講生の皆さまと一緒に考えていきます。

どのように他者や自分自身のモチベーションを高めるのかに関心を持つ人が少なくない。モチベーションが高い人・低い人、モチベーションが高いとき・低いとき,モチベーションは“量”の側面から評価されることが多いようです。一方で,“質的”に異なるモチベーションがさまざま存在する。

例えば,“勉強しないと叱られる”と考えながら、机に向かっている子どもがいれば,
“勉強すると褒められる”と考えながら、机に向かっている子どももいます。
また、飴や鞭と関係なく、勉強が楽しいから、机に向かっている子どももいるでしょう。
それぞれの子どもは、まったく質的に異なるモチベーションを持っていることにお気づきでしょうか。

この授業では、質的に異なるモチベーション、そして、それぞれのモチベーションに影響を及ぼす様々な要因について解説していきます。

今年は少人数の授業となっていますが、受講生とイントラクションを取りながら、授業を進めていくことに心がけています。以下は,受講生からの感想を紹介します。

“生徒への問いが細かく出されるため授業内容について聞くだけではなく、しっかり自分で考えることで理解が深まり、改めて1つ1つ考えることの大切さを感じました。”

“自分の周りは外発的動機付けに基づいた課題や取り組みがたくさんあるように思いました。興味・関心が高まることで発揮される内発的動機付けからの行動がもっとできれば楽しいだろうなと思いました。内発的動機付けが日常生活や社会生活で発揮できると、仕事も生活も含めて、楽しく豊かな時間の循環があるのではないかと思います。”

“基本的心理欲求を充実させる支援の部分で学んだことは、日常生活でとても活用できると思った。同じ内容でも伝え方や言葉選び一つで相手の意欲を向上させるか、低下させるかが変わる。また対人であれば「ただ否定してくる人」というネガティブな印象を持たれるより「褒めてくれつつも間違いはしっかり訂正してくれる人」というポジティブな印象を持たれる方が信頼も得て揉め事も無くなるのと、同時に相手もポジティブな気持ちになれてとても良い。これからは様々な場面でこの支援を活用していきたい。”

(臨床心理学科 湯 立)
  1. ホーム
  2.  >  臨床心理学科からのお知らせ
  3.  >  授業紹介: 臨床心理学特講B 木曜1限(担当:湯 立 助教)
資料請求・デジタルパンフ