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着任のご挨拶:佐藤章子特任教授


4月に着任いたしました佐藤章子と申します。

私は学部では認知心理学のゼミに所属しておりました。学部を卒業後、一旦就職し、小学生を対象とした知能検査(田中ビネー式、鈴木ビネー式)のテスターの仕事をする機会を得ました。この頃から臨床心理学を専門とするようになり、もっと専門性を身に着けたいと大学院に進学しました。

大学院在学中から単科精神科病院と学生相談で並行して長く臨床経験を積み、さらに大学の学内実習機関、最近では高校のスクールカウンセラーも経験し、心理職としての視野を広げています。心理職としての活動は、大きく分けて保健医療分野、教育分野、司法・犯罪分野、福祉分野、産業・労働分野と多岐わたっており、私はそのうち、保健医療と教育の2つの分野を専門としてきたことになります。

さて大学院では臨床経験を積む傍ら研究も行うことになるのですが、対人場面での傷つきから人はどのように回復していくのだろうということに関心を持ち、修士論文を書いたのが研究の出発点でした。それは、現在のレジリエンスの研究につながっています。最近では発達障害者の方にお会いする機会が増え、発達障害者の方の生きにくさにどのように寄り添い、援助していくことができるかに関心をもっています。また母子並行面接の経験から親面接の役割の再検討についても研究を行っています。

将来心理職を目指している皆さんは、5つの分野の中でどの分野で仕事をしたいか考えながら臨床心理学を学んでいただけるといいのではないかと思います。また、私が臨床心理学を専門とするようになるまでには、多くの方との貴重な出会いがありました。今すぐにやりたいことに巡り合えていなくても、時間をかけて大切なものに出会えることもあると思います。自由に時間を使える大学時代にさまざまなことにチャレンジし、自分のやりたいことを模索していっていただけたらと思います。

(臨床心理学科)
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