経過
東京都北区は本学の所在地です。これまでも公開講座などで連携しており地元での子ども支援人材の育成を協働で模索することになりました。
状況
東京都北区では特別支援教育および放課後子ども教室などアフタースクールの充実が叫ばれており、そのためのサポーターの養成や配置が急務となっています。
講座
普通学級に特別支援を必要とする子どもが増加している状況を背景として、平成21年度に特別支援教育講座を計画しました。まず、平成21年度は、特別支援を専門としている教員だけでなく、一般教員や児童館職員を対象とした「専門講座」を実施しました。平成22年度には、対象を広げ、幼稚園教諭や保育所などの職員の受講を想定した講座としました。さらには、こどもサポーター(アフタースクール)養成講座をNPO法人東京都北区市民活動推進機構との共催で実施しました。
平成22年度
こどもサポーター(アフタースクール)養成講座
月日 |
時限 |
講師 |
講座内容 |
H23.2.26 |
1時限 |
金城悟(東京成徳短期大学教授) |
子どもの遊びと接し方 |
H23.2.26 |
2時限 |
永井聖二(東京成徳大学子ども学部教授) |
現在の学校の課題を考える |
H23.2.26 |
3時限 |
湯浅俊夫(スクールカウンセラー) |
子どもと学校の今日 |
H23. 3. 5 |
1時限 |
深谷昌志(東京成徳大学子ども学部学部長・教授) |
アフタースクールの可能性 |
H23. 3. 5 |
2時限 |
半田勝久(東京成徳大学准教授) |
子どもをどう理解するのか |
H23. 3. 5 |
3時限 |
田上不二夫(東京福祉大学教授) |
対人関係ゲームの展開 |
H23. 3.19 |
1時限 |
弘田栄子(NPO法人クレセール心の相談室長) |
特別支援を求める子どもへの対応 |
H23. 3.19 |
2時限 |
光岡攝子(島根大学名誉教授、東京成徳短期大学非常勤講師) |
子どもの健康を考える |
H23. 3.19 |
3時限 |
深谷和子(東京学芸大学名誉教授、東京成徳大学子ども学部非常勤講師) |
カウンセリングとは何か |
特別支援教育講座
月日 |
時限 |
講師 |
講座内容 |
H22.12.11 |
1時限 |
深谷昌志(東京成徳大学子ども学部学部長・教授) |
子育ての国際比較 |
H22.12.11 |
2時限 |
熊谷恵子(筑波大学准教授) |
特別支援教育における算数の指導 |
H22.12.18 |
1時限 |
真仁田昭(目白大学学術顧問、筑波大学名誉教授) |
子どもを見つめる |
H22.12.18 |
2時限 |
石川芳子(東京成徳大学子ども学部非常勤講師) |
普通学級における問題を抱えた子どもへの対応 |
H22.12.25 |
1時限 |
井桁重乃(東京成徳短期大学非常勤講師) |
特別支援学級の理念と実際 |
H22.12.25 |
2時限 |
浦田憲二(東京成徳大学准教授) |
子どもたちが自然体験から得るもの |
H23.1.8 |
1時限 |
阿部利彦(所沢市教育委員会学校教育課 健やか輝き支援室支援委員) |
発達が気になる子のサポート入門 |
H23.1.8 |
2時限 |
沢崎達夫(目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授) |
アサーション -さわやかな自己表現のために- |
H23.1.15 |
1時限 |
光岡攝子(島根大学名誉教授、東京成徳短期大学非常勤講師) |
子どもの健康を考える |
H23.1.15 |
2時限 |
矢口仁(北区教育委員会事務局教育指導課長)/瀧渕壽(北区立王子小学校長)/宇田川朋子(北区立赤羽小学校主任教諭)/木村裕美(北区教育委員会事務局教育指導課特別支援教育担当臨床心理士) |
北区の特別支援の現状と課題 |
H23.1.29 |
1時限 |
深谷和子(東京学芸大学名誉教授、東京成徳大学子ども学部非常勤講師) |
コラージュを貼ろう |
H23.1.29 |
2時限 |
永井聖二(東京成徳大学子ども学部教授) |
現在の学校の課題を考える |
平成21年度
特別支援教育講座
月日 |
日程 |
午後1(13:00~14:30) |
午後2(14:40~16:10) |
12.12(土) |
第1期-1 |
「特別支援教育の現状と課題」 熊谷恵子(筑波大学准教授) |
「特別支援教育の学校での取り組み」 瀧渕壽(北区立王子小学校校長)/大井美保子(北区立王子小学校主任教諭)/田沼博子(北区立桐ヶ丘郷小学校教諭・特別支援コーディネーター) |
12.19(土) |
第1期-2 |
「感情労働者としての教師」 永井聖二(東京成徳大学教授) |
「特別支援を求める子どもへの対応~NPOの事例から~」 弘田栄子(NPO法人クレセール・心の相談室長) |
12.26(土) |
第1期-3 |
「特別支援を要する子どもを抱えた学級」 有村久春(岐阜大学教授) |
「カウンセリングの基礎~傾聴~」 沢崎達夫(目白大学教授) |
1.9(土) |
第1期-4 |
「虐待の診断と対応」 開原久代(東京成徳大学教授) |
「いじめ世界の子どもたち」 深谷和子氏(東京学芸大学名誉教授) |
1.16(土) |
第1期-5 |
「しょうがいのある子どもへの理解」 塙和明(東京成徳大学教授) |
「対人関係ゲームの理論と実践」 田上不二夫(東京福祉大学教授) |
1.23(土) |
第1期-6 |
「特別支援を要する子どものよさを伸ばす」 阿部利彦(スクールカウンセラー) |
「子どもたちの今~6大学連携調査の示唆するもの~」 深谷昌志(東京成徳大学子ども学部長) |
北区こどもサポーター(アフタースクール)養成講座・特別支援教育講座 開催レポート
平成22年度 こどもサポーター(アフタースクール)養成講座 開催の様子
平成23年2月26日(土)第1回
開講式の風景です。写真は、特定非営利活動法人東京都北区市民活動推進機構の穂積理事の挨拶の様子です。
平成23年2月26日(土)第1回
湯浅俊夫講師の講義「子どもと学校の今日」
スクールカウンセラーから見た、子どもの問題のとらえ方、またどのように対応するかを実例に基づき紹介されました。
平成23年3月5日(土)第2回 2時限
半田勝久講師の講義「子どもをどう理解するのか」
「子どもについて」あらためて考えることで、子どもの人権・権利の理解や、子ども支援の必要を学びました。
平成23年3月5日(土)第2回 3時限
田上不二夫講師の講義「対人関係ゲームの展開」
人間関係を深めるために、課題に沿ったゲームを紹介。受講生もゲームを体験し、交流を図ることができました。
平成23年3月19日(土)第3回 3時限
深谷和子講師の講義「カウンセリングとは何か」
カウンセリングの基礎である、“傾聴すること”を学ぶための訓練を「窓際のトットちゃん」を例に学び、聞くこと(傾聴すること)の重要性を知りました。
平成23年3月19日(土) 第3回
閉講式の風景です。写真は修了証書・パスポートの授与式です。31名の方が授与されました。
22年度の「北区こどもサポーター(アフタースクール)養成講座」の実施報告書 (PDF文書:12MB) 
平成22年度 KITAKU 特別支援教育講座 開催の様子

平成22年12月11日(土) 第1回
熊谷恵子講師の講義「特別支援教育における算数の指導」
教育現場での算数障害に焦点をあてた指導や支援方法をスライドで紹介されました。
平成22年12月18日(土) 第2回
石川芳子講師の講義「普通学級における問題を抱えた子どもへの対応」
特別支援教育スタート後の課題を具体的な事例を取り上げ、保護者や教員がどのように理解・支援できるかを学びました。
平成22年12月25日(土) 第3回
浦田憲二講師の講義「子どもたちが自然体験から得るもの」
多様な刺激に触れることができる「自然体験」から、子どもたちが自分の限界や可能性を得る機会が増すことを、スライドで紹介されました。
平成23年1月8日(土)第4回
沢崎達夫講師の講義「アサーション-さわやかな自己表現のために-」
自分も相手も大切にした自己表現「アサーション」の意義を知り、豊かなコミュニケーションの重要性を学びました。
平成23年1月15日(土) 第5回
矢口仁講師、瀧渕壽講師、宇田川朋子講師、木村裕美講師の講義「北区の特別支援の現状と課題」
北区の特別支援の現状と今後の取り組み紹介され、ミニパネルディスカッションにて議論されました。
平成23年1月29日(土) 第6回
永井聖二講師の講義「現在の学校の課題を考える」
地域の教育力が学校を支えることが求められているのは何故なのか。多様化する社会の中で、子どもたちに何をなすべきか、受講者とともに議論を行いました。
22年度の「北区特別支援教育講座」の実施報告書 (PDF文書:12.4MB) 
平成21年度 KITAKU 特別支援教育講座 開催の様子

平成21年12月12日(土)第1回
熊谷恵子講師の講義「特別支援教育の現状と課題」を熱心に聞き入る受講風景です。2コマ目は北区内の教育現場で活躍している現役の校長、教諭による「特別支援教育の学校での取り組み」について報告を受け、活発な議論が行われました。
平成21年12月19日(土)第2回
永井聖二講師の講義「感情労働者としての教師」。講師の熱弁に魅了され、聞き入る受講風景です。「子どもの気持ちに寄り添う」教師、教師という職業はどう形成されたか、教師の「教育力」について社会学の観点から話題は尽きませんでした。
平成21年12月26日(土)第3回
沢崎達夫講師の講義「カウンセリングの基礎~傾聴~」。講師のわかりやすい講義に聞き入る受講風景です。「聴く」ということは最終的には自分と向き合うことなどの要点を学びました。
平成22年1月9日(土)第4回
開原久代講師の講義「虐待の診断と対応」。医学的な見地からの講義、豊富な資料や事例を基に、講義される講師の様子です。子どもへの虐待の現状、予防について、映像を交え諸外国の取り組みも紹介されました。
平成22年1月16日(土)第5回
塙和明講師の講義「しょうがいのある子どもへの理解」。しょうがいとはなにかに始まり、理解するための取り組み、教育政策の変遷についての講義を受け、しょうがいの特性、特殊教育から特別支援教育への転換の意味をかみしめました。
平成22年1月23日(土)第6回
深谷昌志講師の講義「子どもたちの今~6大学連携調査の示唆するもの~」。子どもの生活史の中から、子どもが失ったものと復権の道についての話があり、本事業の意義がみえてきました。最終講義の後、受講者は修了証書を受け取りました。