臨床心理査定法では、臨床心理学において重視されている心理査定法について学んでもらいます。査定という言葉は日常生活の中では車やバイクの買い取りなどで聞くことがあると思いますが、対象についてよく知ろうとする点で似ています(もちろん人間を値踏みするわけではありません)。目の前の人はどんな人でどんな状態か。強いところはどこで,弱いところはどこかなどについて知ろうとする専門的な営みが臨床心理学的査定です。
とはいえ、いきなり査定とは何か、重要な点は何かを深く理解するのは難しいと思いますので、二年生に対する臨床心理査定法Ⅰ(Ⅱが三年生必修であります)では臨床心理学的査定の代表的存在である心理テストをたくさん体験してもらっています(それでも査定法において重要なのは観察することであることを理解してもらうために,一度は観察しながら検査を行うという回を設けています)。
それによって知識だけでなく、体験としての理解を、さらには自己理解の一助となることを期待しています。
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