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国際学のすすめ

2018/10/31

1. 国際学のすすめ - 国際社会と日本の動向を客観的に把握・分析・検討するために - (芳賀 克彦)

 国際関係論や国際経済学では国家間で生じる諸問題を研究対象にしてきたのに対し、国際学においては、これらの従来の諸問題だけでなく、地球規模で生じている国境を越えた様々な問題に対し、人文学、社会科学系の学問だけでなく、農学や保健医療などの理科系の学問も総動員して取組むことが大きな特徴です。
 
 例えば、世界の総人口は現在約76憶人ですが2050年には98憶人に達すると見込まれており、人口増加に伴って一層必要となる食料とエネルギーを世界全体でどのように生産し、平和的に分かち合い、また、次世代のためにどのように持続的に使っていくべきかということを国際社会で検討する必要があります。しかも、現在、世界人口の83%が開発途上地域に住んでいますが、人口増加の著しい南アジア・西アフリカ地域では経済的にも立ち遅れ、深刻な貧困問題、乳幼児の栄養失調の問題なども生じています。世界各地で貧困問題が拡大すれば、人道上の問題だけでなく、テロや感染症などの問題も引き起こし、日本や先進欧米諸国にも直接的な影響を与えることになるでしょう。
 
 一方、日本は少子高齢化の結果として、人口減少と国内市場の縮小が進み、海外市場への依存度がますます高まるとともに、国内で生産活動に従事する労働力を外国人に一層頼らざるを得なくなると見込まれています。更に、日本の現在の国内総生産は、米国、中国に次ぎ3位ですが、2050年には、インド、インドネシア、ブラジル、メキシコに抜かれ、7位になるとの予測が民間シンクタンクの調査結果で報告されています。 国際学部ではこのような国際社会と日本の動向を客観的に把握・分析・検討するために必要な知識の習得を目指します。国際学の専門知識を身につけ、語学に堪能で国際経験を持つグローバル人材が日本の内外で求められています。

 

 
 (芳賀 克彦 教授(就任予定))

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