人は「がんばらなきゃ」と意識すると3分の1も力が出なくて、「気楽にいこう」と構えてようやく半分くらいのパフォーマンスが発揮できる。あの時、顧問の先生が意図したのはこのことだったのかなと気づかされました。これからもっと掘り下げていきたいテーマですね。
角田さん:僕も県内で2位という高いレベルの高校でバスケットボールをやってきて、大学でも続けていますが、健康・スポーツ心理学を学ぶことで、一つひとつのことに意識して取り組むようになりましたね。練習メニューに対する取り組み姿勢や、いかに積極的にこなしていくか、授業で学んだことが部活動にも反映されています。将来もスポーツと関わって子どもたちにも教えていきたいので、スポーツ科学の領域をしっかり学んでいきたいですね。
吉田さん:私はアスリートではないけれど、スポーツは大好き。野球観戦もよく行くし、将来は球団関係の仕事に就きたいと考えているの。プロ野球ってシーズン終了後にファン感謝デーを行ったり、特に2軍はファンのための催しも盛んじゃない。ここで学んだニュースポーツの体験を生かして、野球が好きなファンや子どもたちのためのイベントの企画ができたらいいな。学内でも綱引き大会を企画・運営したことがあるんだけど、これからも積極的にイベント提案しながら、夢を追いかけていきたいと考えているんだ。
宮野さん:僕は、実は高校卒業のぎりぎりまで警察官か消防士になろうと迷ってた。結局進学したわけだけど、健康・スポーツ心理学実習のセラピーの授業を受けて、その想いが再び湧きあがってきた。この授業は、言葉でどんなに嘘をついても、それを隠そうとして目が泳いだり、鼻を触ったりするという、人の挙動について学ぶものなんだけど、この知識をいつか人を助けることに役立てたい。警察官も消防士も人と接する機会の多い仕事だから、人を見る力は人を助けることにつながると思うんだ。その日をめざして、心と身体の関係を突きつめていきたいな。
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