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お知らせ

2020/04/10

健康・スポーツ心理学科新入生の皆さんへ(教授 石崎一記)


皆さん、入学おめでとうございます。これからの4年間、一緒に学んでいきましょう。
 
                                                                                                       

私がまだ30代で、北海道にいた頃のことです。休日に妻と一緒にニセコアンヌプリという山の中腹にある、五色温泉キャンプ場に行きました。特に計画はなく、のんびりと自然を楽しんでいました。ふと思い立って、頂上まで上がることにしました。キャンプ場からは頂上は目の前で、しかも1本道です。想像した通りの山道、山頂からの景色だろうと、気軽に歩きはじめました。ところが、歩き始めてすぐに、キャンプ場から見えていたのとは全く違う道、想像していたのとは全く違う景色に圧倒されました。知っていたつもり、分かっていたつもりでいたのに、実際に歩いてみると、見てみると全然違うことに驚きました。おまけに、下から見て頂上だと思っていたところは途中の小ピークで、本当の頂上はコルの先だったのです。それまで目標だと思っていたところは、行きたかったところではなくて、上がってみて、本当の目標が分かったのでした。

皆さんの大学生活も、それと似たところがあるかもしれません。今、目指しているもの、目標としているものを実現させようとして、努力を重ねることは、とても価値のあることです。全力で応援します。しかしその過程で、皆さん自身が成長するにつれて、目標自体も成長、変化していくこともあるはずです。今目指しているものにこだわって、それ以外のことを「無駄なもの」として排除してしまって、そういった機会を失ってしまうこともあります。下からは見えない景色が見えるようになった時に、また、新しい目標が見えてくるはずです。

4年間終えて卒業するときに、大学で学んだことの一番の証は、成長した私自身です、と胸を張って言えるように、有意義な生活を送ってください。

早く皆さんにお会いしたいと思っています。とても混乱した状況の中、なかなか皆さんに会えないのがとても残念です。しかし、せっかく与えられた時間ですから有意義に過ごしてください。

(1)本を読むことを好きになる

どんな本でも結構です。読んでみたいと思える本を探してみましょう。強制されて行う作業としてではなく、楽しみとして取り組んでみてください。「本を読むのは苦手」とか、「本を読むのは嫌い」という自分についての思い込みを、とりあえず横において、1冊読み切ってみましょう。本を読むことは、筆者との対話です。本を読んで楽しいと思えた。新しい自分との出会いがあるといいですね。

(2)映画を見る

映画館に行かなくても、身近なところで映画を見ることが比較的容易にできます。普段あまり映画を見る機会がない人は、この機会に映画を見てください。そこには、自分ではなかなか体験できない、人の人生や体験が描かれています。心理学に関心を持っている皆さんですから、どんな映画でも人の行動の仕組みや不思議に触れて、心が動くに違いありません。後で、誰かにその内容や感想、考えたことを話せるとさらにいい体験になると思います。

(3)読んだもの、見たものを文章にする

本を読んだり、映画を見たりしたら、そのことを書いてみましょう。感想でも、それをきっかけに考えたこと、感じたこと、なんでも構いません。また、本を読んだら、要約するのもおすすめです。一段落を一文で書いてみる。一章をいくつかの文で書いてみる。初めは難しいかもしれません。しかし慣れてきて、「つまり、こういうことだよね」というのが自分の言葉で表現できるようになると、皆さんの実力はかなり伸びています。大学の授業をうけても、どんどん理解できるようになっているはずです。

お会いできるのを楽しみにしております。

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