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12.アメリカ・ポートランド留学(K.M.さんより)


アメリカ・ポートランドに留学中のK.M.さんからの報告です。ELSの授業で身をもって体験したこととして、国による学びのスタイルの違いをスポーツに例えて説明してくれていますが、とても興味深い指摘ですね。

ELSで授業を受けていると様々な国の文化の違いを毎日体感します。ある授業の中で、国による授業の進み方の違いを先生が話してくださいました。サウジアラビア、日本、アメリカの3つの国の授業の違いはとても大きなものでした。
サウジアラビアでは、1つの話題の内に次から次へと話し相手が変わるそうです。確かにELSのクラスでは、サウジアラビア出身の学生の発言力はとても凄く、彼らが多くを占めるクラスでは私は発言するタイミングを失ってしまっていました。また、ほかの学生が答え終わる前に横から答えを言う時もあります。これを先生はラグビーに例えました。ラグビー選手がボールを取り合うように、話者がどんどん変わっていくのがサウジアラビアの文化なのだということを知りました。
これは日本には無いことです。日本の授業では先生や1人の学生がずっと話し、話が終わるまでほかの学生は黙って聞いています。1人ずつ話したいことを話せる時間があるのが特徴です。先生はその授業の進み方をボーリングに例えていました。必ず1人ずつ投球し、横からボールが奪われることもレーンに入って邪魔されることも無いからです。しかし、日本では同じ人しか答えない、先生に指名されないと発言しないという状況が多くあると思います。他人を尊重し、自己中心的にならないようにと振る舞うのが日本の文化であり私はそれを変に思ったことはなかったのですが、この話を聞いた時私は、日本の文化は悪くいえば自己が無いのでは?と考えました。常に周りがどう思うのかを気にしながら生活するのが日本なら、サウジアラビアはどうやって自分を主張していくかという文化であるような気がします。しかしサウジアラビアの友人とコミュニケーションをとる時にこれまで嫌な感情を持ったことはありません。日本とは反対の文化を持っているようにも見えますが、彼らはもの凄く友人思いな人達だからです。逆に日本人は少し遠慮しすぎなのではないかと感じています。
アメリカはどちらの文化でもありません。アメリカではテンポの良い会話をすることが大切で、例えるならテニスです。相手と交互に話すことがアメリカのクラスだと知り、そこでは遠慮はしないことと自分の伝えたいことを伝えられる語彙力の向上が必要だと改めて思いました。そこで、スピーキング力を向上させるためになるべく多くの時間、会話をしたいと思い、クリスマスツリーの販売を手伝うボランティアに参加しました。そこでは実際にお客様と会話をする機会もありました。クリスマスツリーの高さを測り値段を決める、会計をする、クリスマスツリーを運ぶのが主な仕事の内容でした。ELSの先生とは違い、当たり前ですが街の人達はゆっくり話してくれることはありません。どうしても聞き取れなかった時はもう一度繰り返してもらうようにお願いし、会話を続けました。笑って流すのではなく、言葉のラリーを続けられるような語学力がついてきたことを嬉しく思うと同時に、とても良い経験になりました。(K.M.)

クリスマスツリーの販売を手伝うボランティアの時の1コマ

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