221.なぜメルボルンにはジャパンタウンがないのか(K.N.さんより)
留学先:オーストラリア・ビクトリア大学
留学期間:2025年9月~2026年5月
留学期間:2025年9月~2026年5月
多民族国家オーストラリア
オーストラリアは多民族国家なだけあって、歩いていると様々な国のお店を目にする。中でも特に多いのが中国だ。飲食店はもちろん、銀行や不動産会社などもよく見かける。そのため中国のお店が並んだ駅や通りが多い。一方、日本は、チェーン店はあるが決して多くはない。一見日本のお店でも、大半は海外の人が日本風に作った別物であることが多く、たとえそういったお店を含めたとしても日本のお店が並んだ通りを私は見たことがない。それはなぜなのか。
中国の通りや街はなぜ多い?
中国の店が並ぶ通りや街が多い理由について調べてみると、豪中関係の歴史が大きく関わっていることがわかる。事の発端は1850年代のゴールドラッシュ期、オーストラリアが初めてアジアと本格的に接触したところから始まる。欧米からの白人たちに混じり中国人金鉱夫が到来した当時、ビクトリア植民地では男性の7人に1人が中国人で、中国系移民は白人以外で最大規模の移民グループになっていた。その後、ホワイト・オーストラリア政策により非ヨーロッパ系移民は大きく制限され人口の伸びが止まったが、その政策が撤廃され多文化主義へ転換されると、アジアからの移民が急増したのだ。
そして現在、出生国別推定居住人口(2024)によると、オーストラリアに住んでいる国籍別割合の上位3か国が上から、イギリス、インド、中国となっている(cf. オーストラリア生まれは1860万人)。また、現在オーストラリアの総人口はおよそ2700万人で、そのうちの約5.5%が中国系の先祖を持つと自己申告したそうだ(2021年国勢調査)。つまり、中国にルーツを持つ人はかなり多いということになる。中国人がオーストラリアへと拠点を移すのは、経済的安定、教育、生活環境、そして中国からの地理的・文化的近さが理由であると考えられる。
そして現在、出生国別推定居住人口(2024)によると、オーストラリアに住んでいる国籍別割合の上位3か国が上から、イギリス、インド、中国となっている(cf. オーストラリア生まれは1860万人)。また、現在オーストラリアの総人口はおよそ2700万人で、そのうちの約5.5%が中国系の先祖を持つと自己申告したそうだ(2021年国勢調査)。つまり、中国にルーツを持つ人はかなり多いということになる。中国人がオーストラリアへと拠点を移すのは、経済的安定、教育、生活環境、そして中国からの地理的・文化的近さが理由であると考えられる。

メルボルンにある
チャイナタウンの入口
日豪関係
それに対して、日本人がオーストラリアに少ないのは、オーストラリアへの強い移住動機が低く、留学や就労目的が中心なため定住・移住の動機が中国ほど強くない傾向にあると言える。そのため日本人コミュニティは広がりにくく、ジャパンタウンのようなものも生まれなかったのではないか。
自分の想像以上にオーストラリアと中国には深い歴史があり、オーストラリアで見かけるたくさんの中国人、お店に納得ができた。そして今後、よりオーストラリアの街の様子を観察していきたい。
自分の想像以上にオーストラリアと中国には深い歴史があり、オーストラリアで見かけるたくさんの中国人、お店に納得ができた。そして今後、よりオーストラリアの街の様子を観察していきたい。

メルボルンに数多くある
中国の麻辣湯のお店
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