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236.Australia Dayのデモから考えるアボリジニの歴史と現在(T.M.さんより)


留学先:オーストラリア・ビクトリア大学
留学期間:2025年9月~2026年5月

オーストラリアデイで見たデモ

デモの様子

デモの様子

留学中、オーストラリアデイにシティでアボリジニの人たちによるデモを目の当たりにしました。交通規制されて大勢の人が集まり声を上げている様子に、最初は何が起きているのかわからず不安や恐怖を感じました。ホストマザーに話を聞いたところ、このデモはオーストラリアデイに関係し、この日を祝福する人もいれば、強く批判する人もいると教えてもらい、アボリジニとオーストラリアデイの関係について調べることにしました。

祝う日/抗議する日

シティで見かけたアボリジニとオーストラリアの国旗

シティで見かけたアボリジニと
オーストラリアの国旗

オーストラリアデイは毎年1月26日の祝日で、1788年にイギリスの第一船団がシドニー湾に到着した日とされています。多くのオーストラリア国民にとっては建国を祝う日ですが、アボリジニにとっては、土地を奪われ、生活や文化が壊されていった始まりの日でもあり、そのためこの日を「Invasion Day(侵略の日)」や「Survival Day(生き残った日)」と呼び、抗議の意思を示す人たちもいるのです。祝福と批判が同時に存在している事実に、この日の複雑さが表れていると感じました。

アボリジニの歴史と土地

アボリジニは約6万年以上前からオーストラリアに定住する先住民で、元々は多くの部族が存在し、それぞれ異なる言語や文化を持っていました。彼らにとって土地は所有物ではなく、祖先や自然と深く結びつく大切な存在でした。イギリス人の入植以降、土地は奪われ、病気や暴力によってアボリジニの人口は大きく減少した上に、子供を家族から引き離す政策が行われ、文化や家族のつながりが失われていきました。

現在も続く課題

街中で見かけたアボリジニの落書き

街中で見かけたアボリジニの落書き

こうした不公平な扱いが、その時代だけで終わらず、現在でもアボリジニの人たちは教育や健康、仕事などの面で十分な環境が整っていないことが多いといいます。つまり、デモは歴史を伝えるだけでなく、今も続いている問題を知ってほしいという訴えでもあったのです。実際に現場を見たことで、単なる反対ではなく、「自分たちの歴史や存在を忘れないでほしい」という気持ちが込められているのだと感じました。

知ることの大切さ

最初の不安がきっかけでしたが、話を聞き調べる中で、アボリジニの歴史や思いを少し理解できましたし、偏見を持たずに、その背景や立場の違いに注目することが大切だと思いました。知識があるのとないのでは、同じ出来事でも、見え方が大きく変わることに気づかされた貴重な体験でした。


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