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着任のご挨拶:沢宮 容子教授


2023年4月28日

2023年4月に、応用心理学部臨床心理学科に着任いたしました、沢宮容子と申します。

臨床心理学、カウンセリング心理学が専門で、研究テーマは、認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy :CBT)・論理情動行動療法(Rational Emotive Behavior Therapy : REBT)・動機づけ面接(Motivational Interviewing : MI)に関する基礎研究および臨床応用等です。

大学院では「臨床心理学特論Ⅱ」、「心理実践実習Ⅰ」、「臨床心理実習Ⅰ(心理実践実習Ⅲ)」、「臨床心理実習Ⅱ」等、学部では「公認心理師の職責」等の科目を担当しています。

「公認心理師の職責」は、心理専門職の国家資格である公認心理師資格を取得するための科目であり、授業では公認心理師としての責任と役割について学びます。受講生の一人が、「一生涯にわたって学び続けることが大切だと思いました」という感想を寄せてくれました。私はこの感想を読み、ふと世阿弥の「初心忘るべからず」という言葉を思い出しました。

世阿弥の『花鏡(かきょう)』には、「是非の初心忘るべからず。時々の初心忘るべからず。老後の初心忘るべからず」と3つの初心が記されています。「是非の初心忘るべからず」は、「未熟だったときの芸も忘れることなく、判断基準として芸を向上させていかねばならない」ということ。「時々の初心忘るべからず」は、「その年齢にふさわしい芸に挑むということは、その段階においては初心者であり、やはり未熟さ、つたなさがある。そのひとつひとつを忘れてはならない」という意味。「老後の初心忘るべからず」は、「老年期になって初めて行う芸というものがあり、初心がある。年をとったからもういいとか、完成したとかいうことはない」ということだそうです。

心理専門職にも生涯学習が必須であり、初心は一生続くということになるでしょう。私も初心を忘れることなく、日々精進してまいりたいと思います。

(臨床心理学科 沢宮 容子)
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