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高校生の質問にお答えします③「心理学を学ぶと、人間関係がうまくいくようになりますか?」


2025年9月16日
このQ&Aコラムでは、毎回、高校生のみなさんからいただいた臨床心理学についての質問に、臨床心理学科の教員がお答えしていきます。

心理学を学ぶと、人間関係がうまくいくようになりますか?

回答者:中村 聡美特任教授
ご質問ありがとうございます。臨床心理学科の中村が回答します。

普段、私たちは自分以外の人と交流しながら生活をしていますから、周りの人と良い関係を築くことはとても大切です。

でも、人間関係は複雑で、うまくいくかない理由もさまざまです。次に挙げる例もそのひとつです。
  • 言いたいことや伝えたいことがあるのに、いつも遠慮ばかりして、相手に気持ちや考えが伝わらず、相手から期待外れの反応が返ってきてがっかりする。
  • 反対に、相手の気持ちや立場を考えず、一方的に自分の意見を押し付けてしまい、相手は何も言えなくなって、気付くと、自分から離れてしまっていて、自分のしたことを後悔する。

こうした結果はできれば避けたいものですが、その解決方法の一つとして、心理学では、自分も相手も大切にしながら、自分の意見や考えをきちんと伝える方法(専門的な用語で、アサーションといいます)を学ぶことができます。このスキルを学ぶと、コミュニケーションがうまくいき、良い人間関係づくりに役立てることができます。

一方で、自分がどんなに努力しても、相手の意見や考え方を自分の思い通りに変えることはできないので、心理学を学んでも、すべての人間関係がうまくいくとは限りません。ただ、人間関係で感じたストレスを、上手にコントロールする方法についても、心理学では学ぶことができます。

(臨床心理学科)
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