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最近の興味関心:「自ら選んだ方がよく憶えている?」(一谷幸男教授)


2026年2月4日
私たちの生活は、常に選択の繰り返しともいえます。自分で選択した項目の方が、他の人によって強制的に選ばれたものよりも、あとで記憶に残りやすいという現象があります。心理学では自己選択効果(self-choice effect)と呼んでいます。皆さんも思い当たる経験があるかもしれません。なぜそうなるのか、いろいろな説明があります。自分で選ぶことによって意欲・動機づけが高まるとか、選ぶことによってその項目に注意が増すからとか、あるいは自分で能動的に統制していると感じることの記憶促進効果や、自分で選んだことへ情報処理が深まることの効果などです。

学習項目や学習材料を自分で選択した場合に、その材料の記憶保持が、他者から与えられた場合よりも高まるのであれば、授業においても教師が全てを準備して勝手に与えるだけでなく、生徒や学生が学習項目や材料を選んだ方がその後の学習成果が増すのかもしれません。学習するときに一定の選択肢があった方がよいか、それとも教師が望ましいと思う項目を順序立てて提示してもらう方がよいか、皆さんはどう感じるでしょうか?

どうして自分で選ぶと記憶・学習されやすいのか、どんなしくみでそのようなことが起こるのかの基礎的な研究と、それを実際の授業や教育の場面でどう活かせるのか、学習効果を高めるにはどう工夫するとよいかの応用的な研究。両者が心理学の世界で展開されています。

教員プロフィール
一谷 幸男 応用心理学部臨床心理学科教授 博士(医学)
【所属学会】
日本心理学会 日本生理心理学会 日本動物心理学会 日本神経精神薬理学会

(臨床心理学科)
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