高校生の質問にお答えします⑨ 「Q:高校の先生から「心理学は将来の仕事に結びつかない」とアドバイスされました。本当ですか?」
2026年2月9日
このQ&Aコラムでは、毎回、高校生のみなさんからいただいた臨床心理学についての質問に、臨床心理学科の教員がお答えしていきます。
このQ&Aコラムでは、毎回、高校生のみなさんからいただいた臨床心理学についての質問に、臨床心理学科の教員がお答えしていきます。
Q. 高校の先生から、「心理学は将来の仕事に結びつかないから、やめておいた方が良い」とアドバイスされました。本当にそうなのでしょうか?
回答者:菊池 春樹准教授
――あなたが学生時代に力を入れたことは何ですか?
――心理学です。
東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科3年のタロウさん(仮名)は、202X年1月のY社の最終面接で、いつも通り、胸をはって答えていました。回答は続きます。
――あなたが学生時代に力を入れたことは何ですか?
――心理学です。
東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科3年のタロウさん(仮名)は、202X年1月のY社の最終面接で、いつも通り、胸をはって答えていました。回答は続きます。

オープンキャンパスの学科紹介「身近な心理学」
――心理学の実験参加者をAグループとBグループに分けます。ある人物Cを形容する言葉「この人はどんな人?」として、Aグループには、「知的/勤勉/頑固/嫉妬深い」、Bグループには「嫉妬深い/頑固/勤勉/知的」と順番を変えて提示します。すると、Aグループは、Cさんを、知的で勤勉な人、Bグループは、嫉妬深くて、頑固な人という印象を持つ人が多くなります。これは、心理学では「初頭効果」と呼ばれる現象です。御社のプロダクトやサービスをカスタマーがどのような印象で受け取るか、私は、心理学の学びから、適切なプロモーションを考えていくことができると思っています。
いかがでしょうか?
「心理学は将来の仕事に結びつかない」という高校の先生のアドバイスに反論するような事例を紹介してみました。事例はあくまで架空ですが。
いかがでしょうか?
「心理学は将来の仕事に結びつかない」という高校の先生のアドバイスに反論するような事例を紹介してみました。事例はあくまで架空ですが。
「心理学がガクチカに。」
ガクチカとは、企業が、就職活動において、学生に投げかける「あなたが学(ガク)生時代に力(チカら)を入れたことは何ですか?」という定番の質問のことです。多くの就活中の学生は、サークルやアルバイト、またはボランティアの経験などを話題にすることが多いそうです。私は、心理学がガクチカになる。そう考えています。
イルーズという社会学者は、昨今の風潮を「感情資本主義」と呼んでいます。確かに、私は1杯のコーヒーをただ飲みにいくだけでなく、場の雰囲気や限定メニューといった「特別感」を味わいに、コーヒーショップに足を運んでいます。ただ乗り物に乗りに行くだけでなく、シーズンのイベントなどを含めた「ワクワク感」や「夢の世界」といった楽しい雰囲気を求めて、テーマパークに家族とでかけたりします。
「20世紀以降の資本主義の発達は感情とともにある(Illouz、2007)。」
そうであるならば、感情を研究してきた心理学を経済活動や社会に活かす道は、卒業後も開けているはずです。
(臨床心理学科)
ガクチカとは、企業が、就職活動において、学生に投げかける「あなたが学(ガク)生時代に力(チカら)を入れたことは何ですか?」という定番の質問のことです。多くの就活中の学生は、サークルやアルバイト、またはボランティアの経験などを話題にすることが多いそうです。私は、心理学がガクチカになる。そう考えています。
イルーズという社会学者は、昨今の風潮を「感情資本主義」と呼んでいます。確かに、私は1杯のコーヒーをただ飲みにいくだけでなく、場の雰囲気や限定メニューといった「特別感」を味わいに、コーヒーショップに足を運んでいます。ただ乗り物に乗りに行くだけでなく、シーズンのイベントなどを含めた「ワクワク感」や「夢の世界」といった楽しい雰囲気を求めて、テーマパークに家族とでかけたりします。
「20世紀以降の資本主義の発達は感情とともにある(Illouz、2007)。」
そうであるならば、感情を研究してきた心理学を経済活動や社会に活かす道は、卒業後も開けているはずです。
(臨床心理学科)
