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臨床心理学科 石村郁夫准教授と心理学研究科修了生の研究成果が朝日新聞で紹介されました


2026年6月12日
応用心理学部臨床心理学科の石村 郁夫准教授と、本学大学院心理学研究科修了生の武田 真依氏による研究論文『仮面夫婦の家族機能が大学生の本来感および精神的健康に関する研究」が、朝日新聞の連載で紹介され、石村准教授のインタビューが掲載されました。

これまでDVや離婚、激しい夫婦喧嘩(夫婦間葛藤)が子どもに与える影響については多くの研究がなされてきましたが、「表面的には仲が良いように見えても、家庭内では会話がなく冷めきっている」という、いわゆる「仮面夫婦」が子どもに与える心理的影響については、学術的な実証研究がほとんど行われていませんでした。

本研究では、この「仮面夫婦」を心理学的に定義し、独自に開発した測定尺度を用いてその実態を検証しました 。

【研究の主なポイント】
「本来感(自分らしく生きる感覚)」への影響
対外的な体裁のために偽りのコミュニケーションが行われる環境で育った子どもは、親の顔色を伺って「良い子」を演じがちになり、自身の意志や素直な感情に基づいて生きる感覚(本来感)が有意に低下しやすいことが示されました。

家族機能と精神的健康
仮面夫婦の家庭は、一般的な家庭に比べて家族の情緒的絆や柔軟性が低い傾向にあります。しかしその一方で、仮面夫婦の家庭であっても「親(特に母親)との良好な関係性(適応性)」が保持できている子どもは、精神的健康が保たれやすいという極めて重要な知見も明らかになりました。

本学科・大学院では、このように現代社会が抱える潜在的な家族問題や心理的課題に対して、実践的かつ先進的な研究を日々進めております。

【掲載情報】
朝日新聞 連載「仮面夫婦 別れぬ理由」
第4回「仮面夫婦」10組に1組 子どもに大きく影響、不安や抑うつ症状も」

対象となった論文
武田真依・石村郁夫(2022)「仮面夫婦の家族機能が大学生の本来感および精神的健康に関する研究」
『東京成徳大学臨床心理学研究』第22号, pp.22-35.

(臨床心理学科)
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