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高校生の質問にお答えします⑰「Q:血液型性格診断は科学的に正しいのですか?」


2026年6月27日
このQ&Aコラムでは、毎回、高校生のみなさんからいただいた臨床心理学についての質問に、臨床心理学科の教員がお答えしていきます。

Q:血液型性格診断は科学的に正しいのですか?

回答者:塚田 知香准教授

友達との会話で「B型はマイペースだよね」「O型はおおらか!」なんて話題で盛り上がったことはありますか? 日本ではよく知られている血液型性格診断ですが、科学的には正しいのでしょうか。

結論から言うと、答えはノーです。 心理学の世界では、血液型と性格の関連は明確に否定されています。日米で約1万人を対象に行われた大規模調査でも、「A型は几帳面な傾向が強い」などのような統計的なつながりは一切見つかりませんでした(縄田,2014)。

「でも、本当に当たっている気がする!」と思うかもしれませんね。それには心理学的なカラクリがあります。
  1. バーナム効果:誰にでも当てはまるような曖昧な表現に対して、「自分にぴったり当てはまる!」と感じてしまう心の働きです。
  2. 確証バイアス:自分の思い込みに合う情報だけを集めてしまう傾向です。例えば「A型=几帳面」と信じていると、相手がA型だった場合、その人の几帳面な行動ばかりが目に留まり、別の一面は無意識にスルーすることで、「やっぱりA型だから几帳面なんだ」という思いを強めてしまいます。
これらのような心理的傾向に加えて、血液型と性格の話題がコミュニケーションのきっかけとして便利だったことや、メディアの影響により「みんなが信じているから本当だ」という錯覚が社会に定着したことで、血液型性格診断は広く知られるようになりました。だからこそ、あくまでエンターテインメントとして楽しむのが正解です。自分や他者を「O型だから…」と決めつけるのは、自分の可能性や人間関係を狭めるだけでなく、偏見にもつながりかねません。診断結果については「おもしろいけど、科学的根拠はない」という賢い距離感で付き合っていくのが一番です。

血液型イメージイラスト

性格は、たった4種類に分けられるほど単純ではありません。遺伝や育った環境、これまでの経験や考え方など、無数の要素が重なって形づくられています。あなたという人は、血液型なんかじゃ表せないくらい、もっと複雑で、もっと魅力的です。 そのことを忘れずに、今日も自分らしく過ごしてください!

《引用文献》
・縄田健悟(2014)血液型と性格の無関連性 ―日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠―,心理学研究,85(2),148-156.

(臨床心理学科)
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