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授業紹介①:心理学文献講読C(担当:石村郁夫准教授)


この授業は,以前「臨床心理学英文セミナー」という名前でした。

「英文セミナー」という名称からわかるように,最新の心理学の英語論文を1本ずつ,読み進めていく授業になっております。
「えっ?すごく大変そう」というのが当初の受講生の皆さんの感想でした。
でも,コツさえ掴めれば,実は,苦しむことなく,英語論文の意味をとれるようになります。

まずは,この授業を受講する学生さんのコメントを見てみましょう。

「見覚えのある単語が多く、少しづつ理解できるようになっていっている感覚が得られて楽しいです。」
「英語に対する嫌悪感は薄まっていると実感しています。授業の効果が出てきているのだと思います。」
「今日は先生の解説がされていない段階でも少し読むことが出来たので、英語に対する抵抗感がなくなってきたのかなと嬉しい気持ちでいます。」
「日本語の論文は言葉に引っ張られてしまうので、日本語の論文より、英語の論文の方が論文の構造が見やすいなと思いました。」
「この論文を詳しく見てから他にそういう内容の書かれた論文があるか調べてみようと思った。」

いかがでしょうか?
もちろん,もともと英語が得意という学生さんもおりますが,多くの学生さんは,「英語は苦手」で,さらに,「日本語の論文は専門用語ばっかりで理解しにくい」というイメージを持っています。

ただ,教員と一緒に,授業の中で,どこに注目すればいいのかというのを一緒に考えて,どこを集中して読めばいいのかをポイントを絞って解説していきます。そうすると,案外,英語に圧倒されているだけで,実は,皆さんがもともと持っているある程度の英語の語彙で理解することができるようになるのです。

大学の授業では,「論文講読」というと,大学の先生が学生さんに一人ずつ指して,読んでもらうという形式で行われているのではないかというイメージが一般的です。

この授業の目的は,①英語(言語学習)は本来,楽しいということ,②論文を読むことで面白いと感じること,③また読んでみたいと思うこと,④空き時間に読んでみる習慣が形成されること,などの,英語学習のモチベーションを高めることに重きを置いています。

今,AIやIT技術の発達により,学生さんたちは英語の翻訳ツールを使いこなせるようになっており,2020年以降の最新の論文を読める学生さんも出てきました。
学習面で「できないこと」が「できるようになっていく」という経験は,大学で学ぶことができる財産の一つかもしれません。

今回は,心理学文献講読Cを担当するわたし石村から授業を紹介させていただきました。
本学で行われている授業のイメージに繋げていただければ幸いです。

(臨床心理学科 石村郁夫)
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