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健康・スポーツ心理学科12期生の皆さんへ


2024年3月28日
学科長 出雲輝彦
「ジャネの法則」をご存じでしょうか。これは「人の感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」というもので、19世紀のフランス人哲学者ポール・ジャネが着想し、その甥の心理学者ピエール・ジャネの著書によって紹介されました。分かりやすく説明すると「年齢を重ねるほど時の流れを早く感じるようになる」ということです。

健康・スポーツ心理学科は2009年4月に八千代市に誕生しました。2024年4月に16期生を迎えることになりますが、12期生である皆さんから十条台キャンパスでの募集となりました。その際、立地が変わることにより生じる様々な問題・課題を克服した上で、特に都市部が抱える現代的課題解決に貢献できる健スポへのリニューアルを図ることにしました。そして、そのベースとなる、皆さんが4年間で学んだカリキュラムは、実に1年9か月を費やして策定されました。このように、我々は大いなる期待を抱いて、皆さんを健スポに迎い入れようとしていたのです。

2020年4月、新型コロナにより皆さんもそうですが、我々も大いに期待を裏切られました。厳しい入試を乗り越えて入学された皆さんを立派な社会人として輩出するために、様々なプログラムや仕掛けを用意するつもりでしたが、それどころではありませんでした。何よりも、入学式が挙行されることなく、同級生と直接顔を合わせることなく、日々パソコン等の画面と向き合う学生生活を余儀なくされた皆さんのことを想うと、とても不憫でなりませんでした。

皆さんは『12期生の仲間たち』という冊子を覚えていますか。本棚の片隅にあるかもしれません。ぜひ探してみてください。この冊子は、当時、「基礎ゼミⅠ」を担当していた本多先生、夏原先生と私の3人で「対面で会えなくても、健スポ12期生の横のつながりを築いてほしい」という願いのもと授業の一環として作成したものです。私は、この原稿を執筆する前に久しぶりに読み返してみました。そうすると、約4年前に皆さんが書いた文章から、当時では思い浮かばなかった様々な新たな気づきがあったり、また、これまでの4年間の出来事と皆さんの成長を実感することができたり、非常に感慨深いものがありました。

冒頭の法則によると、還暦を前にした私は皆さんよりも時の流れが早く感じるはずです。しかし、私にとってのこの4年間はとても長く感じられるものでした。皆さんはどうだったでしょうか。思い描いていた学生生活が新型コロナによって台無しになったという思いがあるかもしれません。私たちは何て不運な世代なんだと思っているかもしれません。ですが、私の体感では、この4年間は極めて密度が濃く、かつ人をより成長させてくれた長く充実した期間であったと確信しています。したがって、この4年間の経験は皆さんにとって必ず意味があり、この経験を今後どのように活かしていくかが大切であると考えます。

ご卒業おめでとうございます! 皆さんのご活躍を期待しています!

※令和5年度健康・スポーツ心理学科「卒業研究抄録&卒業文集」より

第12期生の卒業式

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