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健康・スポーツ心理学科 佐々木丈予准教授らの研究グループの論文が『体育学研究』に早期公開されました


2026年9月14日
健康・スポーツ心理学科 佐々木 丈予准教授は、九州共立大学 實宝 希祥氏、日本福祉大学 福井 邦宗氏との共同研究による論文「失敗イメージが想起される背景と試合までの心理的過程」を、学術誌『体育学研究』に発表しました。

【論文情報】
雑誌名 :『体育学研究』
論文種別:原著論文
論文題目:「失敗イメージが想起される背景と試合までの心理的過程」
英文題目:Psychological processes underlying the emergence of failure imagery prior to competition.
アクセスURL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpehss/advpub/0/advpub_043-26007/_article/-char/ja
著者:實宝 希祥、佐々木 丈予、福井 邦宗
所属:
 九州共立大学スポーツ学部
 東京成徳大学応用心理学部
 日本福祉大学スポーツ科学部
 国立スポーツ科学センター

【論文概要】
この研究では、アスリートが重要な試合を前に、ミスや敗北、実力を発揮できない場面などの「失敗イメージ」を自然と思い浮かべる現象に着目し、その背景から試合に至るまでの心理的過程を明らかにしました。

研究では、重要な試合前に失敗イメージを経験した個人競技のアスリート5名を対象にインタビューを行い、その語りを質的に分析しました。その結果、失敗イメージに関わる心理的過程は、「練習期」「試合前日から試合当日」「試合中から試合後」という3つの局面に整理されました。

また、失敗イメージが生じる背景には、「納得のいかない練習」「怪我」「自信の喪失・不安」「過度なプレッシャー」などがあり、こうした要因が重なり合うなかで、再受傷やネガティブな試合内容・結果などのイメージが自然と想起されていました。さらに、それらは焦りや不安、身体の不調感、気分の落ち込みなどと結びつきながら経験されていることが示されました。

一方、失敗イメージがパフォーマンスに及ぼす影響はすべてのアスリートで同じではなく、イメージをどのように受け止め、意味づけるかによって異なることも示されました。

本研究の成果は、試合前に浮かぶネガティブなイメージを単に「消すべきもの」として扱うのではなく、「なぜそのイメージが浮かんでいるのか」というアスリートの練習状況やコンディション、心理状態などの背景を含めて理解することの重要性を示すものです。今後の心理サポートやメンタルトレーニングを検討するための基礎的知見となることが期待されます。

(健康・スポーツ心理学科)
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