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専門科目紹介:「国連研究」―グローバルな課題と向き合う―


2023年5月5日
本科目は国際連合(国連)の使命、組織機構、主要な取組み、現状・課題について具体的な事例を通じて理解を深めることを目的としています。

国連は第2次世界大戦が終結した1945年に設立されました。国連の目的・原則、加盟国の権利・義務は国連憲章に明記されていますが、同組織が扱う問題は実に幅広く、
(1)紛争予防、平和維持、強制措置、軍縮などを含む安全保障の問題
(2)持続可能な開発目標(SDGs)をはじめとする経済社会開発に関する問題
(3)人種差別、女性・子供の権利、LGBTQに関連した差別、先住民族の権利、障がい者の権利、移住労働者の保護を含む様々な人権問題
(4)紛争や自然災害により発生する被災民に対する人道支援の問題
(5)そして様々な法的問題の解決を目指した国際法の問題
などがあります。

国連は加盟国を拘束する安全保障問題の場合を除き、基本的に様々なグローバルな課題に関する多国間の政策協調の場と位置付けられ、具体的な行動は加盟国の努力に委ねられています。したがって、SDGsの2030年の達成も193の国連加盟国の努力にかかっていると言えます。

私自身は30年以上に亘り日本のODA(政府開発援助)事業の実施に携わりましたが、合計約10年に及ぶ開発途上国での勤務(エクアドル約3年、ブラジル約7年)では、様々な分野のプロジェクトに直接関わり、現地の関係者とともに問題解決に取り組む日々を経験しました。

この科目では、このような日本と開発途上国による二国間の国際協力の現場を具体例として学生にご紹介することにより、世界の様々な問題とそれらに対する国連の取組みに関する学生の理解を促していきたいと考えています。

ブラジルパラナ州上下水道公社の下水道処理施設拡張事業に対する
円借款事業の引き渡し式でのインタビュー(2010年3月3日)

(国際学科 芳賀克彦)
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