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専門科目紹介「国際協力・開発論」―開発途上国の現状・課題と国際協力の事例を考察


本科目では、毎回、具体的な国際協力プロジェクトを取り上げ、そのプロジェクトの背景となっている開発途上国の概要・課題をレビューするとともに、ケーススタディの対象となる国際協力プロジェクトの目的、活動、成果、課題などを考察しています。

先日の第6回目の授業では、開発途上国の貧困問題の考察を目的として、キルギス共和国で独立行政法人国際協力機構(JICA)が2007年から2010年まで実施した「イシククリ州コミュニティ活性化プロジェクト」を取り上げました。私自身、このプロジェクトに2度訪問した経験があります。

キルギスは旧ソビエト連邦を構成する15カ国の1つで、中央アジアの山岳地帯に位置する人口約650万人の国です。1991年に当時のソビエト連邦の崩壊を背景として共和国として独立し、市場経済化による経済社会開発を進めていますが、ソビエト連邦時代の地域の生産・流通体制が崩壊したため、多くの人々が貧困生活を余儀なくされています。

このような状況について、まず、外務省が作成した資料を用いて、同国の概要、経済社会開発を推進する上での課題などをレビューしました。その次に、現場の状況を学生に十分把握させるために、JICAが作成した本プロジェクトに関するYouTube動画を視聴しました。これらの基礎知識を踏まえ、その後は、本国際協力プロジェクトの目的、期待される成果、活動、終了時評価結果、教訓などについてJICAの報告書を用いながら学修しました。
このプロジェクトは同国北東部のイシククリ湖周辺の農村コミュニティを対象として、一村一品運動(OVOP=One Village One Product)を展開しました。同地域の伝統技術を活用したフエルト商品、現地特有の農産物の加工品などを開発し、地域の自発的な生産者グループの設立と流通網の形成を支援しました。
>特産×OVOPで世界に挑む キルギス

また、日本において「無印」として有名な無印良品はJICAと連携してこのプロジェクトを支援しており、農村コミュティで生産される商品はネット通販によりヨーロッパや日本でも販売されています。
>MUJI×JICAプロジェクト キルギス編

学生たちはキルギスの農村部の婦人グループによる生産活動と世界の市場を結びつける国際協力に非常に関心を示すとともに、同様の手法が日本国内の過疎化地域の経済活性化にも活用できるのではないかとの感想を述べていました。

(国際学部長・教授 芳賀克彦)
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