第38回 保育研修会を開催しました
2025年9月5日
卒業生へのリカレント教育の場として、また、本学と関連のある現職保育者の先生方の研修の場として、本学が主催する保育研修会が今年で38回目を迎えました。保育における最新の課題をクローズアップして学ぶことを主旨とした本研修会は、おかげさまで毎年好評をいただいています。今年度は久しぶりに対面開催のみで行いました。卒業生はじめ、多くの保育関係者の方がご参加くださり、共に学ぶ時間となりました。
卒業生へのリカレント教育の場として、また、本学と関連のある現職保育者の先生方の研修の場として、本学が主催する保育研修会が今年で38回目を迎えました。保育における最新の課題をクローズアップして学ぶことを主旨とした本研修会は、おかげさまで毎年好評をいただいています。今年度は久しぶりに対面開催のみで行いました。卒業生はじめ、多くの保育関係者の方がご参加くださり、共に学ぶ時間となりました。
今年の研修会は、山口学芸大学客員教授であり、児童文学作家として長年ご活躍の村中李衣先生にご登壇いただきました。村中先生は大学院修了後、慶應大学医学部病院管理学教室にて読書療法の研究に着手され、小児病棟の子どもたちと絵本を介したコミュニケーションの可能性について考えてこられました。その後、0歳から100歳まで、いろいろな場所でいろいろな人との絵本の読みあいを行いながら、児童文学の創作を続けていらっしゃいます。近年は、刑務所での絵本を仲立ちとした教育プログラムづくりや、受刑母とその子どもとのコミュニケーションを支える活動を実施されています。2017年に「長期入院児のための絵本の読みあい」で第1回日本絵本研究賞を受賞され、2024年には、長年、児童文化・文芸の向上と普及に貢献したとして、第45回巌谷小波文芸賞受賞されています。
本研修では「『読みあい』で、ひびきあう保育を―絵本を介して心と心がつながる時―」をテーマとしてご講演いただきました。
参加者の感想を、事後アンケートから一部抜粋してご紹介します。
本研修会を通して、現場の保育者の先生方が、明日からの保育実践のための新たな活力を得られていれば幸いです。
(幼児教育科)
参加者の感想を、事後アンケートから一部抜粋してご紹介します。
- 寄り添うことをすごく意識していたけれど、子どもの気持ちになって立ち会う保育ということがとても大切なことが分かりました。また、絵本が大好きで、子どもたちもとても好きで、よく読んでと言われて読むことが多いのですが、ただ読んで少し感想を聞いて終わりにしてしまうことも多いので、もっと余韻を子どもたちと楽しんで、毎回新しい出会いがあるということがとても印象的だったので、その時その時を大切にしながら保育をしていきたいと思いました。すごくこれからの保育に繋げられる大切なお話を聞くことが出来て良かったです。
- 始めは絵本の読み方についてのお話しベースなのかと思っていましたが、先生の今まで体験されてきたことから聞き手の感情、気持ち、心の動きなどが大切なのだということが大変伝わり温かい気持ちになりました。又、読み手としての子どもたちへの関わりかたも再確認できました。
本研修会を通して、現場の保育者の先生方が、明日からの保育実践のための新たな活力を得られていれば幸いです。
(幼児教育科)