2025年11月18日
マーケティングに関心をもってこの大学・学部を志望して下さる方は、毎年一定数いらっしゃいます。その期待に応えるべく、この分野に関わるさまざまな学びを用意しています。学生の皆さんの知として定着し、社会で活躍できる人材となるよう、その科目群は体系的に整備されています。ここではその意図を含めて、個々の科目について紹介します。

「マーケティング基礎Ⅰ」「マーケティング基礎Ⅱ」
まず1年次に、必修科目として前期「マーケティング基礎Ⅰ」と後期「マーケティング基礎Ⅱ」が用意されています。「Ⅰ」では、顧客・消費者を中心に据えて価値を創造・提供するというマーケティングの考え方やアプローチの基本を身につけた後、取り組むべきことに関わる理論を学びます。「Ⅱ」ではその取り組みの際の知恵とも言える戦略の定石を学んだあと、今のデジタルの時代のマーケティングのありようについて学びます。実践や理論の変化・進化を学びながら、「Ⅰ」での学びを再確認する構成です。

そして2年次以降に、必修科目での学びの基盤の上にさまざまな学びを得る機会を設けています。

「消費者行動論」「マーケティング・リサーチ」「広報広告論」
「マーケティング基礎Ⅰ」で学んだ基盤となる理論や考え方を確認しながら、マーケティングの実践に向けて必要な、基礎的な知を得る科目群です。消費者の意識や行動を変えることを眼目とするマーケティングにおいて、そもそものその特性に関わる理論、それを具体的な商品・ブランドの実務で活用する際のリサーチの考え方と手法、そして変えるための最も効果的な手段の一つであるコミュニケーションについて、それぞれ学びます。

「サービスマーケティング論」「グローバル・マーケティング論」
特定の市場におけるマーケティングを論じるものです。前者では、モノを対象に構築されてきた理論が、形のないサービスでどのような応用・修正されるか、独特な考え方が必要となるかを学びます。後者では、グローバルに事業展開する企業やブランドにおいてどのような視点をもって、どのようなことに留意してマーケティングを行うかを学びます。

「デジタル・マーケティング」「データ・ドリブン・マーケティング」
今のデジタルの時代に求められるマーケティングの理論と実践について学びます。その時代とは、消費者がネットにアクセスできる時代を指すのではありません。売り手と買い手が、また売り手同士が、デジタルの仕組みで「つながる」ことで、情報接触・探索、購買行動、ブランドとの接点が多様に変化する時代を意味します。その時代に企業が、デジタルの力を利用してどのような効率的・効果的なマーケティングを行うことができるか学びます。

「流行論」「ブランド論」
顧客・消費者、ひいては社会を中心に据えるマーケティングの視点についてより深く学ぶものです。顧客・消費者の間に生じる流行現象をどうマーケティングに活かすか、顧客・消費者にとってブランドが持つ意味をどう捉え、どうマーケティングや経営に活かすかを学びます。

• マーケティング系の科目は難しいと感じることもありますが、内容がとても面白く、学ぶ価値があると思います。特に、消費者の心理や行動について考えるところが楽しいですし、課題を通して自分なりに理解を深められるのが魅力だと思います。
• 入学前は、マーケティングは商品を売るためのテクニックと思っていましたが、この大学で学んでいるのはそれとは全く違う世界です。人の気持ちや行動を深く考えて、消費者はなぜそれを選ぶのか、どんな価値を求めているのか、といったことを丁寧に理解することの大切さを学んでいます。
• 単なる知識の暗記ではなく、どう捉え、どう考え、どう言葉にするかが大切だ、という教えが印象に残っています。最初は今までの「勉強」と異なる視点に戸惑いましたが、少しずつ「考える面白さ」が分かってきました。
• 学年が進むにつれて深いことを学んでいけます。また様々な経歴の先生から教えてもらえます。マーケティングには元々関心がありましたが、理論と実務のどちらについても、知って考えることが楽しいです。

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（経営学科）