2025年12月18日
経営学部では、法律科目の習得が必要となります。まず、1年生において、必修科目として「法学入門」を学びます。この「法学入門」では、これから始まる学生生活において直面する可能性のあるトラブル（たとえば、アルバイトやボランティア、サークル活動中のトラブル等）を例に、①そのようなトラブルを回避するために「ルールを守ること」がいかに大切か、および、②自分が不利益を被らないようにするために様々な「ルールを知っていること」がいかに重要かについて理解してもらいます。そして、2年生以降に「ビジネス法A・B・C」を学びます。これらの科目は、大学を卒業し社会人（ビジネスパーソン）となった後に必要な知識を身に付ける科目です。

「ビジネス法A・B・C」
まず、「ビジネス法A」は、民法、消費者法等を中心に契約について学びます。これまで、学生たちは消費者としてサービスを受ける側で、消費者法によって守られる立場だったわけです（たとえば、クーリングオフ等）。しかし、卒業後は顧客にサービスを提供する側に立ちますので、上記の法律を守って、サービスや商品を提供しなければなりません。そうしなければ、せっかく取ってきた契約が取り消されてしまい、成果にならなくなってしまうからです。この授業では、サービスや商品を提供する側として守らなければならないルールに関する知識を身に付けます。

「ビジネス法B」は、会社法、独占禁止法等を中心に会社や市場の仕組みについて学びます。本学ではアルバイトをしている学生たちが多く在籍しているため、ある程度会社の仕組みについて理解している人が多いように思えます。しかし、アルバイト先の多くは個人事業主であることが多く（例えば、個人経営の飲食店等）、いわゆる所有と経営が分離されている株式会社とは異なります。卒業後、株式会社に就職する学生たちは、会社のオーナーである株主と、会社を経営している取締役と、会社に雇用されている従業員、この三者について、それぞれの役割の違いを理解しておく必要があります。この授業では、株式会社で働く者として最低限度知っておかなければならない知識を身に付けます。

• 講義内で説明していただいた、競業避止義務について実際に店長に質問しました。このように、授業で学んだことを私生活の中で活用することができました。これからもアルバイトに関係する話題を授業内に取り入れて頂きたいと考えています。（「法学入門」）
• 法務部門に限らず営業、販売、総務、人事などあらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できた点がよかった。実践的で具体的な事例ごとの法律を効率的に学べることができた。（「ビジネス法C」）

＊授業アンケートから抜粋
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（経営学科）